バッファロー 自社製SSD向け「プチフリ」軽減ソフト配布中
特定コントローラー搭載、もしくは、低価格のSSDユーザー泣かせの「プチフリ」。店長野田もさまざまなプチフリ対策を模索しているが・・・。
そんな中、バッファローより、自社製SSD限定にはなるものの、プチフリを軽減する「TurboSSD正式版」(7月よりβ版は公開していた)の配布が、8月10日より開始された。
↑セットアップ画面。開始ボタン押せば、即インストールは完了する
現在、店長野田のVAIO typeZ様には、バッファロー製のSSDを搭載しており、プチフリに泣かされ・・・。 ってことで、早速インストールし、2週間ほど使ってるところ。
ちなみに、この手のプチフリ改善策でありがちな、スリープや休止時のトラブルは、今のところなし!
↑店長野田が使用している、バッファロー製SSD
「BUFFALO 2.5インチ SATA/USB2.0 内蔵SSD SHD-NSUM128G」
TurboSSDは、メインメモリーの指定した領域を、SSDへの書き込み時のキャッシュとして利用するもの。キャッシュに一定量のデータが蓄積した時点で、SSDへまとめて書き込む。高速なメインメモリーへいったんプールすることで、プチフリによるデータ書き込み遅延(待ち時間)を見かけ上なくすという仕組み。
似たようなものとして、
・FlashFire(旧FlashPoint)
今回のTurboSSDと同じことをやってる。最近、Vista対応になったようだ。まだ試してない。
・EWF(マイクロソフト製)
これも同じようなもの。もちろん、、、Vista非対応っぽい。インストールがちょっと大変らしい。
・Windows Steady State(マイクロソフト製)
TurboSSD使用するまでは、ずっと使ってた。
詳細は、当店ブログへどうぞ
Vista対応してなかったり、、、ちょっとアヤシかったり。。。Windows Steady Stateは、起動時間が劇遅になったり・・・。ま、どれも、イマイチ、決め手になってなかったわけで。
さて、TurboSSDは、キャッシュとして割り当て可能なサイズは、最低32MB。メインメモリーのサイズに応じて、最大4GBまで。
セットアップは簡単。
まず、セットアップソフトを起動し、インストール。
↑「TurboSSD」を起動し、
↑ 「デバイスを追加する」で、自動認識するバッファロー製SSDに、TurboSSDを適用。
再起動すると、TurboSSDが自動動作し、プチフリ軽減として働く。
一応、Vista+SSDでの使用環境なら、メモリは、2GB、4GBは搭載しているだろうから、割り当てキャッシュは、128MBくらいがいいんじゃないだろうか。キャッシュ割り当て設定は変更のたびに、再起動が必要。
さて、それでは、実際のベンチマークをご紹介。
↑TurboSSD OFF
プチフリは、特に、小データをたくさん書き込む際に発生するようだが。
ということで、4k Writeの値に注目っす!
TurboSSD OFF時でも、1.83と決して遅くはなく、むしろ、HDDの2倍近くの数値だが・・・。
実際には、この状態では、プチフリ大会! 大量の迷惑メールを毎日受信しているこの環境では、、、1通受信に約1秒。。。これが、、、1日に1,000通近く。ありえねー。
↑TurboSSD ON キャッシュ32MB
お次は、デフォルトで、最小サイズのキャッシュ32MBで。
最小とはいえ、数値でも改善が見られるが・・・。それよりも、実際の使用感。明らかにプチフリが改善されてるのがわかる。
↑左:64MB 右:128MB
なぜか、64MBのほうが、数値がよかったわけだが。32MBと比較しても、64MB、128MBともに、実際の使用感は、特に変わらず。
が、おそらく、それぞれの割り当て容量をオーバーするような書き込みが発生したときに、VAIOのアクセスランプが点灯しっぱなしになり、プチフリーズが発生しているようだ。
32MBよりも、64MB、64MBよりも128MBのほうが、頻度は少ないことを考えると、キャッシュ容量をオーバーしたことが原因だと思われる。
とはいえ、通常の使用では、プチフリはほぼ起きない。
一応、普段使いでの、メモリ使用量を考慮して、店長野田のtypeZでは、キャッシュには、128MBを割り当てて使用している。
また、起動時間はというと、、、プチフリが起きているような印象。リカバリー後まもない状態だけに、基本的に1分30秒ほどで起動するはずのtypeZだが、現在、3分少々かかっている。
TurboSSDが効き始めるまでにタイムラグがあるんだろうか?
●まとめ
貴重なメインメモリが消費されてしまうというのが、精神衛生上よろしくないが、プチフリがほぼ起きないことを考えると、当分、TurboSSDを使ってみようと思える。
今まで使用していた、Windows Steady Stateは、起動時間が10分と、強烈に遅いが、いったん起動してしまえば、TurboSSDよりも、もっと快適。ところが、Windowsアップデートなどで、再起動が必要な場合は、、、また、10分待たされる。また、Windows Steady Stateは、SSD自身に10GB少々のキャッシュを持つ仕組みだが、その10GBを超えるような、使用(大きなファイル操作など)があると、自動敵に再起動がかかり、またまた、10分。とまぁ、多少使用時に神経は使う必要があったり。
どれも、一長一短あったりするが、トータルで見て、使いやすいのは、TurboSSDなのかなと。
●おまけ
他社製SSDで、TurboSSDを使おうとすると、まず最初の設定の段階で、↑SSDが見つからないよ!と怒られて、使えない;
●おまけ2
しかし、これだけ、プチフリに神経使うくらいなら、、、いっそ、高性能なSSDに買い換えた方が・・・