お客様からの、???な、お問い合わせ <回答編>
先日のお客様から問い合わせのあった小学校6年生の算数の問題の解答っす。
↑グラフ1
↑ほぼ答えになる、グラフ。これが書ければ、問題はもう解けたようなもん。。。
小学校6年生の算数の問題です。 ある食品店では、毎日決まった数の卵を仕入れて、1個24円で売っています。 1.仕入れる卵はいくつですか? 2.仕入れ値は1個いくらですか? さぁ、みんなで考えよう!!!!! |
さて、大人なら、特に理系の人なら、真っ先に思いつくのが「方程式」。
連立方程式を組んでしまえば、あとは、機械的に答えを計算するだけ。
が、これは、小学生の問題。方程式なんか使わずに、当然、答えを出すことはできる。。。
ポイントは↓の2つ!!!
Ⅰ.10%で900円、8%で1,020円。この2つからなにかがわかる。 Ⅱ.↑この2つの条件から出てくる数字が・・・なにか? |
Ⅰ.10%で900円、8%で1,020円
差額を計算すると・・・1,020-900=120円。2%で、120円という金額が増減することがわかる。
ということは、、、10%なら、120×(10÷2)=600円、もしくは、8%なら、120×(8÷2)=480円。
↑グラフ2
ということで、腐った卵が0%(無し)の場合の総利益は、900円+600円=1,020円+480円=1,500円となる。。。
Ⅱ.2つの条件から出てくる数字が・・・なにか?
さて、、、1.で、計算した、2%で120円。グラフ2で見る限り、利益ですよね?そりゃそうだ。
ということは、100%(卵がすべて腐っている場合)なら、120×(100÷2)=6,000円。
丸損で、6,000円ってことは、これが仕入れ総額???んじゃ、1,500円の総利益をプラスして、7,500円が、総売上? じゃ、7,500÷24(卵の販売単価)=312.5個。これが、総仕入個数になるのか? って、小数点出てるし。。。(かなりの方が、この数字を出したみたい)
ここで、出た答えが、明らかにおかしいってことは、「問題がまちがっている」もしくは、「答えが間違っている」のどちらか。。。他人を疑う前に、自分を疑おう!(笑
では、、、最初から考え直してみる。
2%120円。これを利益の増減として考えたが。はたして、本当にこれ利益なんだろうか?
2%の卵が腐っていた場合、たしかに、利益は減る。が、実際はそれだけじゃない。「売上」も減るわけだね。ということは、売上を基準にして考えないとおかしいことになる。売上は、原価+利益から成り立っているから、売上を考慮する=利益も考慮している ってことになるわけだ。
ということで、図にして、考える場合は、「グラフ2」でなく、冒頭の「グラフ1」で考えたほうがわかりやすい。
↑グラフ1
これを見れば、もうおわかりですね?2%120円から計算できる、100%6,000円は、実は、利益でなく、総売上ということだ! これがわかると、後は簡単。
整理すると、
総売上:6,000円
総利益(腐った卵なし):1,500円
総仕入額:6,000円-1,500円=4,500円
(答え)
1.仕入れ個数:6,000円÷24円(販売単価)=250個
2.仕入れ単価:4,500円÷250個=18円
はあ、、、疲れた・・・
<大人げない、方程式バージョン>
仕入れる卵の数をn個
総仕入れ額を、y円とすると。。。2つの条件から、、、
(腐ってない卵の売上から利益を引くと、仕入れ総額)
y=0.9×24×n-900
y=0.92×24×n-1020
という、連立方程式が。
これを解くと・・・n=250個 y=18円
おしまい。。。ら、楽すぎる^^;