VAIO meeting2015#2へ行ってきた<VAIO Z Canvasの一般非公開資料見せちゃう編>
昨日のブログのつづき。
今回は、VAIO meeting2015#2の内容を、がっつりとお届け。
なにせ、、、ソニーショップも撮影を許されていなかった資料を、おしげもなく公開し、さらに、撮影までOKという、大盤振る舞い。しかも、次々と各部の設計担当者さんが登壇し、ぼろぼろと情報を漏洩(^^;)最後には、分解ショーまでやってくれちゃって・・・。
では、いってみよー!
※すんごい長いので・・・。ご注意を^^;
●商品プロデューサー伊藤氏により、VAIO Z Canvas紹介
まずは、、、みなさんおなじみの、VAIO社商品プロデューサーの伊藤氏が登壇。
↑なんかのミサでも行なわれているような雰囲気の中、VAIO Z Canvasトークが始まる。信者、、、違う、参加の皆さんの食い入るような目つきがすごかった。。。
↑VAIO Z Canvasの広告が最初に登場。
あの有名な印象派の画家「モネ」の作品『日傘の女』を使ってるそうな。。。
モネは、キャンバスを外に持ち出し、屋外で絵を描いた。ということで「光の画家」とも呼ばれていたと。
ほほー、まさに、VAIO Z Canvasのイメージとぴったりじゃないか。
VAIO Z Canvasを外に持ち出し、創作活動に励むと。。。
広告にも想いが込められてるねぇ。
↑つづいて、VAIO Z Canvasの公式PVが披露された。
攻殻機動隊のプロデュースも手がけた「石井朋彦」氏が制作を担当。
しかも、このPVは、VAIO Z Canvasを使って使用したという。
VAIO Z Canvaslは、いままでと違った、新しい作り方を行なった。
それは、「クリエイターと共に創る」という、考え。
北米ロサンゼルスでの「Adobe MAX」など、様々なイベントへ出品し、多くの方にさわってもらって、感想などをフィードバックし、さらに、試作機へ反映させていく。
↑VAIO Z Canvasのコンセプトは、3つ。
いつでもどこでもパワフルで使いやすい。そんな感じ?
↑VAIO Z Canvasに搭載している、第4世代Intel Core i7 Hプロセッサークアッドコアは、第4世代Celeron Uと比較して、6.1倍。と言っていたが、ここはメーカーとして遠慮していたんだろうけど。
しっかりとプレゼン資料に書かれていたのを見逃さない。現行VAIO Zは、第5世代Core i U搭載、、、それと比較しても、2倍近いパフォーマンスを誇る。すさまじい。わかっていたけど、こうやってスライドでまざまざと見せつけられると、少々複雑な思いが^^;
また、グラフィックスでもすごいパフォーマンス。搭載のIntel Iris Pro5200は、第4世代HDグラフィックスの3.7倍とのことだが、、、現行VAIO Z搭載のIris6100よりも、約1.5倍高速と・・・。むむむ。
↑ちょっと見づらいので、グラフ部分を拡大
↑もう、いやになるね。SSDの速度は、そのものずばり、VAIOたちと比較しちゃってる。Pro13よりも、VAIO Zよりも、速いんだってさ!
正直、、、少なくとも、HDDには戻れない・・・。
画面の色再現性もすばらしい。
紙に描くような・・・。これに一歩でも近づけるように、視差を最小限に。
これらのマッチョスペックを、A4サイズに納める。
数字見ても、MacbookProより軽い。
VAIO史上最大容量のバッテリーを搭載しているにもかかわらず。。。
↑これほどハイスペックをA4サイズに納めることができたのも、「高密度実装技術」「放熱設計技術」・・・そう、、、Z Engineのおかげなのだ。
↑忘れちゃいけない、フリースタンド。もちろん、VAIO独自。
これらについては、後に、開発者さんが登壇されるとのこと。
↑充実のインターフェースも、妥協しなかった点。
↑ハードボタン。試作モデルを公開し、お客様からの意見を吸い上げ、さらなるブラッシュアップして、今の形にたどりついたという。
↑伊藤氏最後のパートは、VAIO cafeでの今後のトークショーについての紹介。
近隣に住んでる人なら、毎日皆勤賞なんて人も多いのでは?
●「VAIO AR」を作った、株式会社A440
↑「VAIO AR」を作った人たち。右端の方が、メインで作ったとのこと。
↑これ、会場で配られた、ARカード。
モネの広告のほうが、表で、ARマーカー。これを、、、GooglePLAYストアから、「VAIO AR」というアプリをインストールして、かざすと、、、実物大の、VAIO Z Canvasが画面に出現するのだっ!
↑わかるかなぁ?
店長野田が、今ブログかきながら、ブログの下書きにはりつけた、ARマーカーを、アプリにかざしてスクショとったところ。
これ、、、いろーんなことが盛りだくさんに仕込まれている。
とにかく、カメラを近づけたり、角度変えたりして楽しんでみて。
で、、、ARの、、、VAIO Z Canvasの画面を操作してみるとゲームまでもが・・・。これ以上は、実際に体感してみて!
プログラマーさんは、実際に、VAIO Z Canvasを使って作業したそうだが、
「様々なアプリを同時起動しても、サクサク。開発用端末としても優れている。久しぶりに端末をさわって感動した」
とのこと。
この後、ライブARってことで、即興でARプログラムをして披露するという、まさにライブ感あふれることをやることに。作業の様子は、リアルタイムで、↑会場内のサブモニターで中継するという手の込みよう。無事時間内に完成したのは言うまでもなし。
●いよいよ、VAIO Z Canvasの産みの親たち=開発陣の登壇!!!
●コードネーム「源心」に込めた熱い、あっつーーい思い。。。
↑いよいよ、開発陣の登場。まず、VAIO Z Canvasの開発総責任者=プロダクトマネージャー宮入氏が、壇上にMC役の伊藤氏とともに陣取り、進行していく。
まず、、、いきなり、開発コードネームの話からはじまる。普通、コードネームってのは、公表することは珍しいんだけど。ちなみに、VAIO Zでも、コードネームが公表された。「Shenron」
↑いきなり、こんな・・・。さっきの、VAIO Z CanvasのPVに、コードネームがしこまれていたと。。。んなもん気づかねぇよ!
と思いきや、会場内におひとりだけ、気づいたツワモノが!
ということで、再度、PVを見直すと、、、
↑あった!!!
(実際に、自分の目で確認したい方は、↑のYoutube動画で、2:00ジャストをどうぞ)
↑Genshinに込めた想いとは。。。
源心の太刀。巧みの技により作り込まれた日本刀。
いつも相棒として、腰に携えられている。
そんな源心の太刀と同じように、、、最高のアウトプットを求める人の相棒になりたい。
また、お客様の心の奥底にある琴線に触れるモノを作りたい。
そんな思いから、「源心」と名付けたという。
熱いよ。熱すぎるっすよ!!!!
●共創とは?
そもそもの商品開発プロセスをがらっと変えたという。
従来は、最初の開発段階で、市場の声を反映し、、、次に、市場の声を聞くのは、発表後。そう、できる前に聞いて、次は、できた後に顧客の声を聞く。
VAIO Z Canvasでは、試作1、試作2、試作3と、プロトタイプを作るたびに一般公開した。声を聞きその都度ブラッシュアップし、次のプロトタイプへ反映させていく。そして、発売と。Adobe本社アメリカのサンノゼ、時には、Illustratorのインドのデリーへと、、、足を運び、徹底的に声を聞いたという。
お客様とともに創る=共創
ある意味王道だよねぇ。ある意味間違った製品作りにならず、手堅いやり方だよねぇ。じゃぁ、なんでいままでやらなかったのか?
どう考えても、発売前に試作モデル公開したら、他メーカーに真似されちゃうよねぇ。だから、ひた隠しに開発するもん。と、思い込んでたけど。VAIO Z Canvasは、真似されることを恐れなかったんだろうか?それとも真似されない自信があった???
●使い勝手の部分を追求してきたソフトウェア担当者石原氏
スライド的には、ヒジョーに地味で、、、かなり省略させてもらうけども^^;
共創の話をもっと具体的にしてくれた。
クリエイターの仕事内容を把握し、隠れた欲求を探る。
画面が熱くて描く気にならない。置いた手が誤反応する。画面のガラスの厚みが気になる。など。。。
結局のところは、余計なこと気にせず、集中して描きたいと。。。
そこで、画面の温度を下げるべく放熱対策をしたり、誤操作防止のために、ハードウェアボタンでタッチパネルを無効にできるようにしたり。VAIOに余計なお気遣いしなくていいように。。。
↑そして、、、お客様に実際に確認してもらう。。。この繰り返し。
●最大の重要ポイント=パフォーマンス
アプリがスグに起動。
レイヤーを何枚も重ねて・・・
3Dモデリング、4K映像・・・
パフォーマンスが重要。デスクトップ並みのスペックを!!!
それを実現するための、3つのカギが、、、
↑これだっ!!!
●電力設計担当オオツキ氏
TDP47Wを搭載するために、なんと、ピーク値200Wに耐えうる設計が必要に!
そのために必要なACアダプターは、なんと、620gになるという。。。
また、バッテリーも大容量なものが必要。
そこで、、、
↑ピーク電力を抑えろ!
ってところで、「それ、社外秘だからだめ」という、鶴の一声で、、、
(動画も写真も撮っちゃってたけど、ぼかし入れました)
「ピーク電力を抑えることに成功しました」と、オオツキ氏。
そ、そこが肝心なんだけど、かなりの秘密事項みたいで・・・。
↑さらに、ハイブリッドパワーブースト技術という、、、
超高負荷時には、ACアダプターとバッテリーと、両方から電力を供給する。これにより、ACアダプターは、1/4サイズ、160gになったそうだ!
最後に、、、バッテリー容量。
高密度実装技術により、本体体積の1/3をバッテリーのために確保できた。
また、バッテリー自体、縦置き基板や、フレームをさらに削り込んだり。
結果、VAIO史上最大容量の63Whを達成!
●放熱設計オオイケ氏
↑小さいタブレットPCに、ハイスペックを詰め込み、本体自体も冷やせと。
しかも、、、静かに!!!
何度も原理試作モックを作り、、、
不均等ピッチの3つのファンを回して、回転数を制御し、気になる高周波の音を防いだり。
もう、聞いてて、気の毒になるほど、過酷な条件を、一つずつクリアしていった様子。ごくろうさまです。
●最も苦しかったかも?メカ設計担当キタノ氏
なんと、最初は、Duo13からスタートしたそうだ。
あのサーフスライド機構で、画面角度を変更できないか?と、サーフスライド改なんてものまで作ったそうだ。ただ、、、8度しか動かないと。。。
そして、新しいスタイルを追求することに。
それが、Tap21。これを、小型化するという挑戦がはじまる。
全ての角度でペンを安定して使えること!
新たなスタンドにTap11を載せて、何度も試行錯誤が続き・・・
やはり、ここでも、Adobe MAXなどのイベントへの出展で、お客様の声を聞く。。。
●分解ショー
プロジェクトリーダーハナムラ氏の進行、再び登場のメカ担当のキタノ氏のコンビで、分解ショーがスタート。
残念ながら、角度的に、分解している手元が見えない上に、中継してくれてるサブモニターも、みなさんの頭で隠れてしまって・・・。
ということで、実際の分解の様子は、改めて、店長野田自身でやってみようかと。。。今回は、さわりだけを。
外観。。。
ボディ。本体、スタンドはアルミ。表面は繊細なブラスト仕上げ。手に持ったときにしっとりとなじむ。
不要なラベルやビスは隠した、美しい外観。
そのラベルは、スタンド根元のカバーをスライドしてはずすと出現する。
分解のまず、最初の難関が、このカバーと思われる。なんせ、ネジがないから、どうやってはずすのか悩むし、知らないとおっかなびっくりだし。。。
と、分解しながら、細かい解説があるのも楽しめるポイント。
↑もうひとつの難関がここ。
00番というかなり細い精密ドライバーで、トップのスリットの間からネジを少し緩めてTOPカバーをはずすという。
ということで、分解ショーは、また改めて。タブン。
●充実の、、、濃密の2時間はあっという間に。
↑最後のパートは、、、いよいよ、VAIO Z Canvasの抽選会。
プレゼンターは、VAIO社の副社長赤羽氏。
当選した方は、なんと、購入するつもりで、36万円銀行からおろしてきたばかりだったそうな。ってことは、この当選者ったら・・・
発売前の16GB512GBのVAIO Z Canvasと、現金36万円を持ってる
帰り道、さぞかしドキドキしたことでしょう(笑)
最後は、、、第3回をやりたいねぇ。なんて感じで、お開きに。
まじで、#3やってくださいよぉ、VAIO社のみなさん。
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ということで、VAIO meeting2015#2の報告でした。。。
最後まで読んだ、変わったあなた・・・。VAIO Z Canvas買った人?買う人?
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