＜実機レビューその2＞知性を手にした、新次元AF『α7RⅤ（ILCE-7RM5）』リアルタイム認識AFを疑似体感する編
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α7RⅤの大きな特徴のひとつ、「新開発AIプロセッシングユニットを搭載した次世代のAFシステム」。
今回はその特徴から、「リアルタイム認識AF」にスポットを当て、チェックしてみる。
リアルタイム認識AFとは？
［姿勢推定技術を用いて人物を認識］
被写体が人間の場合、顔認識に加えて、「骨格情報」から、胴体や頭まで認識する。だから、後ろ向きだったり、フルフェイスヘルメットかぶってたり、小さく写ってたりしても、「人」とわかり、合焦してくれる。↑冒頭の写真のように、被写体のサイズが小さすぎる場合、これまでの顔認識だけではとても人とは認識できなかったが、骨格情報から、それが「人」と認識するのだ。
［より幅広い被写体をカメラが認識］
また、静止画、動画問わず、［人物］、［動物］、［鳥］に加え、新たな認識被写体として［昆虫］、［車/列車］、［飛行機］に対応。また、動物認識性能は、従来比4割アップという。
［鳥］は、瞳認識可能な種類や姿勢の拡大、頭や体の認識にも新たに対応。さらに動物と鳥については、設定を切り換えずに1つの設定で認識できる［動物/鳥］設定も新たに加わった。［車/列車］、［飛行機］、［昆虫］では被写体全体または先頭部や頭部を認識し追尾。
とまぁ、このように、リアルタイム認識AFは、より人間の認識率を高め、かつ、人間以外の多くの物体が「なにか」を判断して、高精度のAF駆動を行うのだ。
リアルタイム認識AFを「ほぼ」体感してみる
［人物］、［動物］、［鳥］、［昆虫］、［車/列車］、［飛行機］に対応している、リアルタイム認識AF。実際に、その威力を体感するには、これら全ての被写体を用意するしかない。が、、、実際、なかなかしんどい。
ということで、↑Youtube「Sony | Camera Channel」の動画を使って、ほぼ体感してみる。
・Youtube「Sony | Camera Channel」を、α7RⅤで、AF追従（撮影はしない）
・動画は、一時停止せず、動画再生したまま
・そのα7RⅤからのAF追従状態のHDMI出力を、PCでキャプチャー
↑こんな方法。PC画面のYoutube動画を再撮影するような格好になるので、キャプチャー画像の画質が荒いのはご勘弁。
●人間の場合
↑こんな小さく写ってても、「人」として認識している。
↑このサイズで、顔を認識するのはすごい。
↑上見てても、瞳を認識。
↑横顔でも瞳を認識。
↑半目でも。。。
↑人通しの交差や、建物が一瞬さえぎっても、、、瞬時に元の瞳へリカバー
↑骨格から、フルフェイスヘルメットかぶってても、人とわかる。
↑正面からだと、この状態で、瞳を検知！
●動物の場合
↑こんな引きでも、瞳を検知
↑鹿でも、閉じた瞳をロックオン！
↑ちょこちょこ動く小動物でも、瞳に追随する。
↑わんこの後ろ姿までも！
●鳥の場合
↑激しい動きでも！
●昆虫の場合
↑羽根を広げた状態はもちろん。
↑羽ばたき中でもロックオン
↑このアングルでも。
↑小さくても。
↑より高精度に認識できると、AF枠が、全体から、ぐっと絞られる。すごいわ。
●車/列車の場合
↑ここまでしっかり写ると余裕で認識。
↑手前にジャマがあっても。
↑ローアングルからでも。
↑奥から手前に走ってくる間、しっかりと、AFロック。
↑後ろ姿も、案外いける。
↑列車もしっかりつかまえる。
●飛行機の場合
↑しっかりと、「顔」をつかまえる。
↑翼含めた全体を。
↑迫り来る飛行機がフレームインしてる間、ずっと追いかける。
↑ローアングル&背面もOK
最後に
誤解のないように、、、どんなシーンでも、レリーズ半押しで、確実に認識するわけではない。空振りした場合は、いったん半押し解除後、再度半押しで、認識してくれることも少なくない。得手不得手あるが、得手シーンでは、それこそ気持ちイイくらい、がっつりとAFは食いつき離さない。逆に、不得手シーンでは、そりゃぁもう残念なくらい。何度か試せば、被写体ごと、なんとなく傾向はつかめるので、その時はこれほど助かることはない。これまえで味わってきたAFでの苦労から、大幅に開放してくれるはずだ。
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