<新製品実機レビュー>大きく進化した!!!「ULT WEAR(WH-ULT900N)」
●ワイヤレスノイキャンヘッドホン
・ULT WEAR(WH-ULT900N)ブラック/オフホワイト/フォレストグレー
ソニーストア価格33,000円(税込)4月26日(金)発売
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本日4月15日(月)発表の「ULT WEAR(WH-ULT900N)」、早速、実機レビューだ!
実機カラーは、ブラック。
ソニーの重低音ヘッドホンといえば、「Extra Bassシリーズ」。その最終モデルが、「WH-XB910N」だった。その後継シリーズ&後継機種にあたるのが、「ULT POWER SOUNDシリーズ」「ULT WEAR(WH-ULT900N)」だ。
ソニーさん、、、この重低音ヘッドホンシリーズは、モデルチェンジのたびに、かなり力が入っており、、、今回も、ワイヤレスノイキャンヘッドホンフラッグシップモデルの「WH-1000XM5」の技術を惜しげもなく投入してたりと、かなりの力作に仕上がっている。新ワイヤレスノイキャンヘッドホン「ULT WEAR」は、「重低音」「ノイキャン」「高音質」が、ポイントだ!
外観
↑付属のキャリングケース
↑WH-1000XM4付属キャリングケース(左)と似ているので、比較。
ファスナースライダーに「SONY」ロゴはないが、本体にラバー素材で、「SONY」ロゴが鎮座する。
↑ハウジング部が回転し、さらに、内側へ折りたたむ。ヘッドホンとしては定番の収納法。
↑ちなみに、WH-1000M5付属キャリングケースは、ハウジング部が回転するだけ。これまでとは違ったデザインだった。
↑「充電用USB-AーType-Cケーブル(20cm)」と、「ストレート3極ミニプラグ(ヘッドホン側)ーL字3極ミニプラグケーブル」が付属。
WH-1000Xシリーズ同様、、、バランス入力には非対応。。。きっといつか・・・と期待している。
↑ハウジング部とヘッドバンドのジョイント部分が、意外にも、先々代の「WH-XB900N」と似ているが、全体的には、シャープなデザインに進化。
↑操作系は、ハウジング部左に集約。「ULT」ボタンがアイキャッチになりそうなほどの存在感。このULTボタンで、ULT OFF→ULT1→ULT2が、効果音(後述)とともにトグル式に変化する。ちなみに、、、角度や、光によって、変化するのだ。
↑音を決める重要なドライバーは、「40mmのULT専用設計ドライバーユニット」だ。キレのある重低音で、ヒジョーにクリア感のある音に仕上がっている。最近のソニーが重要視している、音の空間表現、臨場感も、しっかりと再現されている。
ちなみに、この中に、内側マイク「フィードバックマイク」も引き続き搭載。
「ULT WEAR」では、先代にはなかった、装着検出用の静電センサーが、新たに搭載された!
細かいことだけど、、、WH-1000XM5同様に、見えない。隠されてる!こういうこだわりいいよねー。
イヤーパッドも、着け心地が非常にイイ。WH-1000XM5と比較しても、遜色なし!
↑外側マイク「フィードフォワードマイク」が一新。収音部が大きめのメッシュカバーで覆われている。ノイキャン性能、外音取り込み性能ともに向上し、通話中の風ノイズがさらに低減された。
最大のウリ「重低音」
「ULT」ボタンで、重低音のレベルを調整できるのがイイ!!!!
↑もちろん、ソニーヘッドホン専用アプリ「Headphones Connect」でのタップ操作でも切り替えは可能。
「ULT」ボタン操作の場合、、、3つのモードが「効果音」で知らせてくれる。(アプリ操作の場合は効果音なし)店長野田聴感上では、↓こう聞こえた!
OFF:ドゥーン
ULT1:ドゥィィーン
ULT2:ドゥビォォォン
OFFにすると、重低音がスカスカになるというわけではなく、むしろ、通常のヘッドホンよりも、重低音が強い。ULT1にすると、さらに、パワーある重低音となり、ULT2では、ヘッドホンでは体感したことのないような、迫力ある重低音になる。
さて、、、重低音型のヘッドホンでありがちな、もこもこ、ボワボワ感は、どうだろう?
結論から言うと、もこもこボワボワ感なしっ!!低音の立ち上がり、立ち下がりが素早く、非常にキレがあり、かつ、どっしりとしている。非常に見通しのイイ音色だ。重低音はしっかり出ているのに、でしゃばることもなく、他の音をかき消すこともない。ボーカルも埋もれることもなく、クリアだ。新開発のULT専用ドライバーユニットがいい仕事しているんだろう。全域にわたってのチューニングも上々。
「WH-1000XM5」の「統合プロセッサーV1」搭載で、ノイキャン、音質ともに、進化
「統合プロセッサーV1」、「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」、、、これらが搭載しているか否かで、ソニーのワイヤレスノイキャンヘッドホンの、「音質」、「ノイキャン性能」が決まるといっても過言ではない。
ノイキャン性能を左右する、マイクも含めて、機種別に、まとめてみる。
※ちなみに、完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」は、さらに進んだ「V2」「QN2」だったりする。
WH-1000XM5:V1+QN1+マイク8つ
WH-1000XM4:QN1+マイク4つ
ULT WEAR:V1+マイク4つ
WH-XB910N:マイク4つ
並びは、ノイキャン性能の高い順だ。当店シアタールームのスピーカーにて、「飛行機内や空港内のノイズ音源」を再生し、実際に、ノイキャン効果を試してみたが、明らかに、この順位のとおりだ。3番手に甘んじているようにも思える、新製品「ULT WEAR」だが、特に、WH-1000XM4には、肉薄したノイキャン性能だ。コスパを加味すると、「ULT WEAR」の勝利とも思える。また、ノイキャンヘッドホンにつきものの、ホワイトノイズ。これは、「ULT WEAR」のほうが少ない。圧迫感も特に感じない。
音質に関して。↑重低音パートで、ほとんど語ってしまったが。。。
「ULT WEAR」は、先代「WH-XB910N」から、より高音質に。重低音はさらにパワーアップしているものの、その重低音がなにもじゃましないため、全域にわたりクリア感が、より一層増しているのがすばらしい。「統合プロセッサーV1」+「ULT専用ドライバーユニット」がいい仕事している。
忠実な音再現性を求めるなら、1000X系だが、重低音好きなら、迷うことなくULT WEARで。物理ボタン「ULTボタン」で、ささっと、重低音の効果を3段階で選べるのもイイ。WH-1000XM4と比較すると、そりゃぁ音色の方向性が違うけど、価格差考えると、やはり、ULT WEARを推したくなる。WH-1000XM4オーナーなんだけども^^;
操作性
右ハウジング部にタッチセンサーが搭載されており、曲操作などが可能。
↑また、右ハウジング部を手で覆うことで、音楽などの音量を下げ、外音取り込みモードになる。電車内のアナウンスなどをすぐに聞きたいときに便利。
まとめ
新ワイヤレスノイキャンヘッドホン「ULT WEAR」は、「重低音」「ノイキャン」「高音質」が、ポイント。
それら全ての進化を支えるのが、「統合プロセッサーV1」+「ULT専用ドライバーユニット」だ。
また、手軽に重低音の強弱を切り替える「ULTボタン」や、新設計のマイク周辺機構による「通話性能向上」、ヘッドホンの脱着を検知する「装着検出」機能といった、使い勝手を向上する新機能も搭載。
他モデルでも好評の、クイックアテンションモード、タッチセンサー、マルチポイント対応、アダプティブサウンドコントロールは、引き続き、搭載。
重低音特化のヘッドホンには違いないものの、ありがちな「重低音が他の音をじゃまする」ということがなく、単純に音質のいいヘッドホンだったりもする。重低音の強弱を3段階で手軽に物理ボタンである「ULTボタン」で切り替えできるから、好み、曲にあわせて、手軽に音調整できるのもうれしい。1000Xシリーズが欲しいけど、ちょっと高いなぁという人にも、是非一度試聴してみてほしい!