<実機レビュー>新エントリー完全ワイヤレスノイキャン「WF-C710N」、ノイキャン、音質、バッテリーと大幅進化。「このノイキャンははずさない」

完全ワイヤレスノイキャンイヤホン「WF-C710N」ブラック/ホワイト/ピンク/新色グラスブルー ソニーストア価格17,600円(税込)
4月25日(金)発売
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本日4月18日(金)10時に発表された、完全ワイヤレスノイキャン「WF-C710N」。早速、実機をお借りできたので、実機をチェックしていこう。
完全ワイヤレスノイキャン「WF-C710N」は、完全ワイヤレスノイキャンとしては、エントリーモデルという位置づけだ。下位モデルに「WF-C510」が昨年9月に新発売されているが、こちらは、外音取り込み機能のみで、ノイキャン機能は非搭載。ソニーの完全ワイヤレスノイキャンとしては、「WF-C710N」が最下位モデルとなる。

今回、新色「グラスブルー」含め、全カラバリを実機でご提供いただいた。合掌。
しかし、、、その「グラスブルー」、、、スケルトン仕様。4カラバリ並べると、明らかに異色。。。
開梱


↑USB-Cケーブルは、そろそろ付属しなくてもいいような。スマホでは付属しないモノのほうが多いし。
ハイブリッドイヤーピース(XS、M、XL)の3サイズが付属。


↑ピンク、ブラック、ホワイト、新色グラスブルーと、4色カラバリ。ピンクは、「くすみピンク」よりは明るい。
並べると、一層、新色グラスブルーが、目立つね。
外観(新旧比較)
本機「WF-C710N」は、「WF-C700N」の後継モデル。ということで、新旧比較しながら、見ていこう。



見ての通り、高さ、奥行きが大きくなっている。実はこれ、、、バッテリー容量によるところが大きいはずだ。後述。

↑背面には、充電用USB-C端子と、ペアリング用ボタン。
最近のソニーの完全ワイヤレスイヤホンのペアリング方法は統一されていて、イヤホン本体をケースにセットした状態で、ケースのペアリングボタンを長押しする。
重量比較
重量はどうだろう。実測してみる。

↑本体+ケースの合計重量で、約9g増量している。

↑ケースのみ重量では、約7.5g増量

↑本体重量では、左右合わせて、約1g増量。
ということで、増量しているものの、本体+ケース合わせて、約9g程度。手に取っても、気になるほどでもない。耳への負担が気になる本体重量は、その差はわずか1gで、その差は感じられなかった。
バッテリー性能
ここで、バッテリー持ちを比較してみると、、、
まず、、、先代「WF-C700N」の場合、、、

↑バッテリー性能はこうだ。ノイキャンONで、最長15時間、10分充電で60分稼働。


↑一方、本機は、こうだ!!!ノイキャンONで、最長40時間、5分充電で60分稼働。
とまぁ、バッテリー性能が大きく進化していることがわかる。
特に、ケースは、約2.8倍の長時間化と、、、ケースの重量アップ分、約7.5gは、むしろ、その差でよく収まったなと思える。
使い勝手が大幅向上
続いて、、、細かいところだが、、、マグネットについて。

↑本体マグネットが、どうやら、最適化されてる模様。。。
※イヤホン本体の物理ボタンはタッチセンサーに変更。ソニーさんとしては、操作性向上と謳っているが、正直、ここは、物理ボタンと、賛否両論だろうと思う。タッチセンサーが主流。。。個人的には、物理ボタンが好き。

先代「WF-C700N」は、マグネットが少々強すぎて、ケースから本体を取り出しづらかった。「WF-C710N」は、うまくマグネットの強さを調整し、取り出しやすくなっている。
また、ケースのフタ固定が、先代のスプリング構造から、上位モデルと同様のマグネット構造へ変更。これこそ細かい話だが、スプリングの場合、閉めた状態で、数ミリ程度だが、パカパカしがち。また、開け閉め最初から最後まで、スプリングの力がかかっている。一方、マグネット構造だと、閉めた状態が最も安定しているから、パカパカしないし、最初だけ少し力を入れれば、後はすっと開く。

さらに細かい話が続く・・・^^;
先代「WF-C700N」のケースを開ける場合、、、本体を持つ指が、、、すべる。本体指掛かりのところが浅すぎて。
一方、「WF-C710N」は、十分深くなっていて、がっつりとホールドできる。
これら、確かに細かいところだが、日常、ちょっとした使いやすさが、製品自体の品質、質感へ影響するのはまちがいない。こういうこだわりには、非常に好感。
ノイキャン性能

先代では、フィードフォワードマイクのみの構成だったが、本機では、上位モデルのように、フィードバックマイクを追加し、「デュアルノイズセンサーテクノロジー」へと進化。新旧比較試聴してみたが、はっきりと、ノイキャン性能向上を体感できる。完全なノイズ除去をゴールとするなら、ノイキャン機能の進化はまだまだ先があるため、今後も新モデルの登場のたびに、その進化を体感できるはずだ!
また、デュアルマイクになった恩恵は、外音取り込みにもある。上位モデルには及ばないものの、新旧比較では、明らかに、より自然な外音取り込みになっている。

専用アプリ『Sony Sound Connect』がアップデート前で、機器対応していないため、確認できなかったが、外音、ノイキャンの調整などは、スマホで操作可能。
リスニング環境を自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」にも対応しており、GPSを使って、場所に応じて、ノイキャン/外音取り込み、イコライザーを自動切り替えすることも可能。

AI技術を使って通話品質も、先代よりも向上。
さらなる、高音質化

先代から、着実に高音質化。
「ソニー独自開発の小型5mmドライバーユニットが、振動板の可動性を最適化し、豊かな低音域を再生します。」
としているが、実際に試聴してみると、確かに、低域の質向上を感じられる。低音の下支え感がよりしっかりとし、それにより、全域にわたって、安定感のある音色へと進化している。
また、高域の伸びと、解像感の向上も感じられる。

ソニーの高音質化技術「DSEE」搭載で、圧縮音源も、CD音質相当へとアップグレードしてくれる。
その他

新機能「イヤホンを外すだけで音楽を停止する装着検出機能」
上位モデルにも搭載されている「装着検出機能」が搭載された。イヤホンをはずすと、同時にタッチセンサーも一時無効になり、誤作動防止になる。
同様のシーンで役立つ「クイックアテンション」にも対応。デフォルトでは、左センサー長押しで、音楽、通話音声、着信音の音量を下げ、外音取り込みで周囲の音を聴きやすくする。
防滴IPX4、Quick Access、片耳だけでも使える「左右同時伝送接続」、ペアリング時に便利な「Google Fast Pair」「Windows Swift Pair」、「マルチポイント接続」「マルチペアリング(8台まで)」も、引き続き対応。Bluetooth コーデックは、SBC、AAC。
まとめ
ヒジョーに売れ行きがイイ、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン。エントリーからフラッグシップまで、モデルチェンジするたびに、その進化っぷりに驚かされる。
完全ワイヤレスノイキャンとしては、最下位モデル、エントリーモデルに位置する、「WF-C710N」だが、先代からの進化もそうだが、そのハイコスパっぷりに感動。17,600円とは思えない。
イヤホンとしての基本中の基本である音質は、十二分に進化し、同様に、ノイキャンイヤホンの基本、ノイキャン性能も向上。バッテリー性能も大幅に向上し、細かい使い勝手までもしっかりと気配りされている。

「このノイキャンは、ハズさない」
このキャッチコピーには、その通りと、大きくうなづいてしまう。。。