防水で、防塵で、メモリー搭載の、左右独立型ワイヤレスイヤホン「WF-SP900」をさわった。
WF-SP900 ソニーストア価格29,880円+税→26,880円+税に値下げ(2018年11月16日より)
10月27日(土)発売
個人的にも、スポーツタイプ(防水タイプ)の左右独立型ワイヤレスイヤホンを待っていたが、まさかの、「水泳OK」なほどの防水性能のものが発売されることになろうとは!
さらに、メモリー搭載だから、スマホと接続しなくても単独で音楽再生できるという、飛び道具付き!
●専用ケースを見る
↑充電もできる専用ケースが付属。メモリー使用のプレーヤーモード(Bluetooth OFF)使用後は最大2.5回分、Bluetooth接続のヘッドホンモード(Bluetooth ON)使用後は最大3回分の充電が可能。ケース自身の満充電時間は、2.5時間。
カバー固定用ツメの上側にNFCマークがあり、かざすだけでペアリングできる、ワンタッチ接続にも対応。
(Xperia Ear Duoは、NFC非対応だった・・・)
↑ケースの充電は、底面にある、USB Type-Cで行う。また、音楽データの転送用端子も兼ねる。
↑ヘッドホンのバッテリー持ちは、プレーヤーモードで6時間、ヘッドホンモードで3時間
(+15h、+9hは、ケース充電を含めた時間)
↑ヘッドホンのケースへのセットは、そのまま、スポッと、はめこむだけ。これで勝手に充電されるんだから、楽ちんだ。ケースから取り出すと、自動的に電源が入るのも便利だ。
●本体の操作性を見る
↑本体には、左右に1つずつボタンがある。
・左ボタン・・・外音取り込み機能オンオフ。長押しでBluetoothオンオフ。ダブルクリックでクイックサウンドセッティング呼び出し(後述)
・右ボタン・・・短&ダブル&トリプルクリックを使い分けて、音楽再生関係と、電話の操作を。
また、SONYロゴ周辺がタップセンサーになっており、
・左タップセンサー・・・2タップで音量ダウン
・右タップセンサー・・・2タップで音量アップ
やはり、多少の「慣れ」は必要だと思うが、それこそ慣れればどうってことなく、戸惑うことなく操作できる。
特に、タップセンサーはご機嫌な操作感。走ってるときなどスポーツしているときは、小さいボタンを操作するのは、自分の指自体が揺れているから厳しい。タップ操作なら気を遣うことなく、音量操作ができる!
ソニー自慢のスマホアプリ、「Headphones Connect」を使えば、イコライザー調整といった、細かい設定が可能。また、ヘッドホン本体左側のボタンダブルクリックで操作する「クイックサウンドセッティング」で呼び出す設定も、このアプリ内で予めセットしておく。外音取り込み&イコライザー設定に切り替えることができる。
画面もタッチパネルも、複雑な操作ができるボタンもないイヤホンだけに、スマホアプリ対応なのは本当にありがたい。
●装着感
誰がなんと言おうと、、、声を大にして言いたい!
「自分にぴったりのイヤーピースは、小一時間かかっても、徹底的に吟味するべし!」
当店は、イヤホンヘッドホンのお客様が多いが、時々、イヤーピースのサイズがあってない事件が勃発する。
「このイヤホンって、こんな音色だよね?」
と、お客様がおっしゃるその表現が、本来の音色と全く真逆だったりすると、ほぼ間違いなく、イヤーピースがあってないのだ。特に、、、すっかすかなことが多い。きついと、耳が痛くなるが、ゆるいと、本来の音色&音質とはほど遠い音になることが多い。
そのせいか、最近のソニーさんのイヤホン付属のイヤーピースは、やたらとサイズ種類が多く付属されている。
本機にも、イヤーピースが↑こんな感じで、通常用4サイズ、水泳用4サイズ、合計8種類が付属している。「水泳用イヤーピース」まで付属しているのがポイント!
↑左:標準タイプイヤーピース、右:水泳用イヤーピース
水泳用は、防水用膜が張られている。もちろん、、、その分音は「こもる」。。。
↑イヤーピース装着位置が2段階になっているのも、ステキな工夫だ!
↑スポーツ用だけに、イヤーピースの装着感だけでなく、3サイズ用意されてる、アークサポーターのサイズチョイスも重要。これもイヤーピース同様、しっかりと自分の耳にあうように吟味すべし。
↑水泳用には、付属のリーシュコードは是非使用して欲しい。万が一、片側がはずれても、リーシュコードさえつけてれば、紛失を防げる!
↑本体イエローカラーには、ベージュカラーのリーシュコードが付属していた。
ちょうど真ん中あたりに、ソニーロゴが入っているのもうれしい。
↑長さは、50cm少々。
↑リーシュコードは、少々めんどくさいが、イヤーピースをはずしてから、脱着する。
スポーツ用を謳うだけに、装着性、安定性だけじゃなく、紛失しないような気配りもされているのには、好感。
●外音取り込み(アンビエントサウンド)モードと、音質
公道を走ってるとき、車の音、チャリの音、、、ジムで、不意に声をかけられたとき、、、
音楽聴いてても、外音が聞えるってことは、相当な安心感。普段使いでも、電車のアナウンスとかも。
↑音質面でも、新開発のBAドライバーを採用していることもあって、左右独立型、スポーツ用ということを考慮すれば、十二分な音質。室内にて腰を据えてじっくりと音楽鑑賞。なんていう使い方するモノでもないしね。
●なぜ水中で使えるのか?
ところで、、、
電波は、水中では使えない。なのに、なぜ、水中で使えるのか?
NFMI(Near Field Magnetic Induction)・・・電磁誘導を使った、近距離磁気誘導技術
↑これを使っているから。。。
NXPセミコンダクタが開発した技術らしい。
NFMIは、水中だけでなく、電波の遮蔽物になる「人」に対しても、強い。左右独立型ワイヤレスイヤホンでは、左右の通信をジャマする人間の頭のせいで途切れやすいのだ。そこで、このNFMIを使うことで、安定した通信ができるそうだ。
すでに、Xperia Ear Duoでも採用されてたりする。
ということで、WF-SP900は、防水だし、NFMI使ってるし、、、水中でも音楽が楽しめるのだ!(もちろん、水中使用は内蔵メモリーの再生に限る。。。)
●ヘッドホンモードと、プレーヤーモードは併用不可にご注意を
Bluetooth接続のヘッドホンモードで3時間、メモリー使用のプレーヤーモードで6時間の連続再生が可能。
となってるのが、最初から気になって・・・。併用した場合はどうなるんだろうか?
というのも、プレーヤーモードで、メモリー内の再生しつつ、スマホの通知(着信など)を受ける場合は、電池持ちはどうなのかと。
が、ヘッドホンモードとプレーヤーモードの併用はできない。。。プレーヤーモードで音楽再生するには、Bluetoothをオフにする操作が必要だから・・・
水泳なら、そもそも、Bluetoothは使えない(電波が届かない)から、プレーヤーモードオンリーで問題ないけど、長時間運動(ずばりマラソン!)するとき少しでもバッテリーをセーブしつつ、スマホの通知を受けたい場合は、ヘッドホンモードとプレーヤーモードを併用したい。ファームウェアアップデートでどうにかならないだろうか。。。
●まとめ
ポップなカラバリ&スポーツ向け。
従来ならば、ワンランク下のグレードで、フラッグシップじゃない位置付けのものが多いが。
音質面はともかく、その他の特徴に関しては、本当にゼイタク仕様の全部盛りといってもいいスペックだ。
Bluetooth、内蔵メモリーどちらの再生にも対応し、外音取り込みにも対応。完璧な防水で雨どころか水泳にも使える。充電もできる専用ケースでバッテリー面も心配ない。ソニー謹製アプリで細かな設定もできる上、タッチセンサー搭載で運動中でも操作しやすい。
スポーツするには、最強の左右独立型ワイヤレスイヤホンだ!
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WF-SP900 ソニーストア価格29,880円+税
10月27日(土)発売