ソニーストアで買える、SIMフリーXperia 1 Ⅲ「XQ-BC42」実機レビュー<その3 USB充電>
SIMフリー版Xperia 1 Ⅲ「XQ-BC42」フロストブラック/フロストグレー
フロストパープル/フロストグリーン ソニーストア価格159,500円(税込)
24回まで分割手数料無料 24回6,600円(税込)/月~
11月19日(金)発売
●実機レビュー
・その1 外観、基本スペック、ベンチマーク
・その2 ahamo、POVO2.0、楽天モバイル
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SIMフリーXperia 1 Ⅲ「XQ-BC42」実機レビューその3。今回は、USB充電について。
つい先日の話。
VAIO Zご購入のお客様から・・・「てんちょー、VAIO ZのACアダプターでスマホ充電したら、やたらと充電が早いんだけど・・・。気のせい?」
実際、ほんとに早いんだよねー。
案外、スマホの充電について、いろいろと認知されてない気がするので、急遽、まとめてみることにした。
が、先に結論。
「USB PD」で、充電しよー。
USB充電規格は、ややこしい。
USB充電は、スマホだけでなく、様々な家電品や、そして、VAIO Z、VAIO SX14/SX12、、、VAIOでも採用されていたりと、もはや、充電はUSBが当たり前になりつつある。
が、、、元々、データ転送用として生まれたUSBだけに、充電については少々ややこしい。当初の充電性能は、5V0.5A=2.5Wと、かなり貧弱。充電用というよりは、ちょっと電力供給できるよ、って感じ。その後、USB3.0規格や、Type-C端子の登場で、かなり強化されたが、まだまだモノ足りなかった。
ここで、主に、日本で普及率に高い、急速充電規格の話に。まず、「Quick Charge」。本来のUSB規格から、電圧や電流を拡大し、充電速度を速めるという技術。Xperiaシリーズでは、Xperia Z2~Xperia XZまで、その規格が採用されていた。一方、正式なUSB充電規格のUSB Power Delivery(通称、USB PD)も登場しており、XperiaXZ1以降では、USB PDが充電規格として採用されて、現在に至る。。。(Xperia XZ Premiumは、USB PDだったという話も)。
ここで、やっかいなのが、充電する側、される側、、、どの充電規格に対応しているのかが、わかりづらいこと。端子は、見りゃわかる。あぁ、microUSBね、Type-Cね。と。が、充電の規格は、端子だけじゃ判断できないし、ほんとよくわからん。前述のQuick Chargeやら、USB PD、、、Apple、Samsun、HUAWEIの規格まで言い出すと、もう、収拾付かない。
だからこそ、なんか、この充電器にしたらなんか早くなったし。とか、、、充電器同じなのに、スマホ買い換えたら、充電が早くなった。なんで???なんて話が聞こえてくる。
ということで、ここで、もう少しだけ詳しく、結論。ソニーバンザイな、店長野田脳的には、ソニー絡みの製品のことだけ考えて。
「USB PD」だけ考えておけばOK!(VAIO、Xperia、α7S Ⅲが、USB PD対応になってるので)
Xperia 1 Ⅲは、USB PD対応で、Quick Chargeは非対応
↑USB PD対応ACアダプターといえば、VAIO Z、SX14/SX12に付属のやつ。ちょっとお高いけど、信頼性高い。
「VJ8PD65W」ソニーストア価格9,460円(税込)
>ソニーストア
多くのスマホユーザーは、2年~3年くらいで買い換えるのでは?その間に、技術はめまぐるしい進歩を遂げるため、え?Quick Charge?USB PD?なにそれ?「5V2A」って書いてたら、なんかいいんじゃないの?っていう考えがまだまだ主流?コンビニとか、100均では、そのあたりの数字が、なんか一番早そうな充電機器になっていて、徐々に、USB PD製品が増えてきつつあるって感じか。実際は、USB充電規格は「5V1.5A」なので、5×1.5=7.5W。これが、実際の充電事情じゃないだろうか。また、最新スマホを買っても、充電機器は古いまま。だから、7.5W充電。。。という人も多そう。
Xperia 1 Ⅲでは、USB PD対応で、対応電力は、30W。(Xperia XZ3、1は、最大18W。Xperia 1 Ⅱは、最大21W)7.5W時代と比較すると、すさまじい進歩だ。
では、実際に、USB電圧電流テスターを使って、いろいろ検証してみよう!
↑「VJ8PD65W」は、Quick Chargeなどは一切非対応で、PDだけ対応。出力は、公称通りの大出力65Wだ。
↑店長野田も愛用中のUSB PD対応65W充電器「Anker Nano II 65W」 Amazon 3,990円(税込)
>実機レビュー
PD以外にも、多くの充電規格に対応しているのも魅力。テスターでは、68W(可変)となっている。なにより、コンパクト。VAIO Zなどを接続して、最大の65W出力を続けると、まぁまぁ熱くなるのが難点。
↑そのAnker NanoⅡ65Wを使って、Xperia 1 Ⅲの充電状態を測定してみた。
公称30Wに近い、23Wという結果だ。VAIO付属の「VJ8PD65W」でも同じ結果だった。
↑充電時間もチェックしてみた。
公称「30分で約50%」の急速充電が可能としているが、まさに、そのとおり。眺めてても、もりもりとバッテリー数値が増えていく。が、、、
↑自慢の「いたわり充電/充電最適化技術」によるものか、バッテリー70%超えたあたりから、ゆっくりペースになった。
リチウムイオンバッテリーは、満充電の状態が長いと、バッテリー寿命に悪影響を及ぼすため、Xperia 1 Ⅲでは、満充電時間の抑制機能が働くことで、劣化しづらくなる。また、リチウムイオンバッテリーは、「継ぎ足し充電OK」なので、充電上限を常時90%に設定し、都度充電するという使い方も効果あり。店長野田も、VAIOもXperiaも100%充電はしない。
↑以前、Xperia 1にあわせて購入した、Ankerのモバイルバッテリー。USB PD 18W対応のやつ。USB PDだけ対応してりゃいいや。と思って買ったけど、Apple規格にも対応してたんだねぇ。使わんけど。
↑Xperia 1 Ⅲを測定。おおお、いいねー、16W出てる。このバッテリー、容量1万だし、手持ちのバッテリーでは、一番頼れるやつ。VAIO Zをモバイルユース時、バッテリー補助的にも使ってたりする。んー、しばらくこれでいくつもり。
↑続いて、、、かなり昔に買ったやつ。Quick Charge対応で、さらに、ワイヤレス充電「Qi」にも対応してて、、、さらに、充電給電の電圧電流計まで付いてるという、なかなか、賢いヤツ。PD非対応なので、最近は使わなくなってしまってるけど。
↑電圧電流計付いてるので、テスター入らず。見ての通り、5V1.5Aと、フツーのUSB充電になってる。ってことで、Xperia 1 Ⅲは、Quick Chargeは、非対応。
↑今回は、USB充電がテーマなので、ちょっとおまけとして。。。ワイヤレス充電やってみた。
5V1.4Aになってるね。Xperia 1 Ⅲは、最大15Wまでのワイヤレス充電に対応している。今使ってる、Xperia 1 Ⅱが、ワイヤレス充電非対応なので、15Wのやつは持ってなくて・・・。
まとめ
Xperia 1 Ⅲは、、、
・USB PD(最大30W)対応、Quick Charge非対応(ワイヤレス充電最大15W対応)
・充電器は、USB PD 30W以上がベスト
・30分で50%まで急速充電可能だが、それ以降は、バッテリーをいたわるため、ペースを落として充電される。
・いたわり充電/充電最適化技術で、3年使っても、バッテリー劣化しづらい。
・常時充電上限を90%にすると、より劣化しづらい。
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登場した機器たち
・VAIO付属「VJ8PD65W」ソニーストア価格9,460円(税込)
・USB PD対応65W充電器「Anker Nano II 65W」 Amazon 3,990円(税込)
>実機レビュー
・(廃番のため、後継機種)USB PD(25W)モバイルバッテリー「Anker PowerCore10000PD Redux25W」amazon3,990円(税込)