<新製品発表、そして、実機レビュー>より日常使いしやすく!「穴なし」小型軽量ノイキャン完全ワイヤレス「LinkBuds S」発表
ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「LinkBuds S」ホワイト/ブラック/エクリュ
6月3日(金)発売 ソニーストア価格26,400円(税込)
本日5月19日(木)10時、小型軽量で、より手軽に日常使いできる、ノイキャン完全ワイヤレス「LinkBuds S」が発表された。
早速実機をチェックできたので、特長をみつつ、レビューしていこー。
↑絶賛発売中の「LinkBuds」は「穴があいてて、そこから周りの音を取り込む」というシンプルかつ斬新さで人気のモデル。今回、「LinkBuds S」の登場で、「LinkBudsシリーズ」というククリができたわけだが。
「LinkBudsシリーズ」とは?
小型軽量で快適な装着性と自然な外音取り込みができる特長により、ヘッドホンの常時装着という新しい使用スタイルと音体験を提案します。さらに、センシング技術とパートナー企業のアプリケーションとの連携により、さまざまな音体験を提供します。
ということらしい。あまりにもインパクトがあったせいで、「穴あき=LinkBuds」と思っていたが違ってた^^;音楽を聴きたいときだけというより、とりあえず、LinkBudsをつけとこ。みたいな常時装着するイヤホンというのがコンセプトだ。
新製品「LinkBuds S」は、これまで培ってきたソニー自慢の「ノイキャン」技術で音楽への没入感、そして、さらなる磨きをかけた「外音取り込み」技術でながら聴き機能を備えたイヤホン。自由に切り替えることで、装着しっぱなしにできる!
では、開梱から、みていってみよー!!
開梱~やはり、定番デザインの「紙」パッケージ
※実際の製品版とは多少異なる場合があるかもしれないので、ご了承を。
↑すっかり定着した感のある、オール「紙」製パッケージ。でも、安っぽさは全くなし。
ちなみに、本体やケースの外装部分には、「工場から回収した樹脂を使用した再生プラスチック」を使用。
↑印刷じゃなく、ロゴが刻印されてるのもGOOD!
↑宝石箱のようにぱかっとフタを開けるが・・・
↑「たてつけ」がいい家具みたいに、おさまりがいい。もちろん、マグネットなんかは使ってない。
↑今回の実機カラーは、「エクリュ」。黄みを帯びた薄い茶色、または淡いベージュ色。「生成り」。へぇーそんな名称あるのかぁ。
↑カラバリは、全3種で、ホワイト、ブラック、エクリュ。
↑3段式も定番化。取説などの紙モノや、ケーブル、イヤーピースは、引き出し収納。
↑イヤーピースは、SS、S、M(出荷時装着)、LLの、4サイズが同梱。
外観チェック
↑「エクリュ」、、、ソニー製品では馴染みのないカラーネームだが。なかなかナチュラルでよろしいかと。
表面材質は、「スベスベサラサラ」。皮脂汚れは気にしなくてよさそう。
↑背面には、ペアリングボタンと、Type-C。
↑WF-1000XM4のケースと比較。少し幅がコンパクトで、背が高い。
↑背が高くなった分、実は、持ちやすくなり、開閉しやすい。
↑ノイキャン完全ワイヤレスとしては、ヒジョーに小さい!!!
↑一見信じがたいが、画像加工はしていない!(笑)右が「WF-1000XM4」こんなにコンパクトになったのだ!!!
↑公称値よりどちらも少し軽いが。。。3g近くもの差がある。この軽さが耳に装着したときの安定感=はずれにくさにつながる。
↑後ほど実験する!風ノイズ低減に絶大なる効果のある、メッシュ付マイク。
快適かつ安定した装着性
軽くて、コンパクト!これが、高い装着性にとって、正義だ!
バッテリーやマイク、基板と、、、耳にほぼ埋まるような装着をする完全ワイヤレスイヤホンにとって、コンパクトさは装着感を左右する。コンパクトだから耳からの飛び出しが少ない。さらに軽い。耳への負担も軽くなるし、ポロッと落ちにくい。いや、ほんと、しっかりと安定して装着できるのよ!
そして、装着感に、ヒジョーに大事なのが、当ブログでも、うるさいくらい言ってきてるが、
「イヤーピースの選定」だ!!!
合ってないイヤーピースは、ノイキャン性能にも影響するし、音質も変わってしまうし。なにより、装着感がよくない;
慣れてる人なら、付属のイヤーピースだけでなく、お気に入りのものから最適なものをチョイスできるだろうが、そうじゃない人は、、、「アプリの力を借りよう!」
↑無料のソニー製アプリ「Headphone Connect」だ。ここで、比較したい複数のサイズをものを選んで、画面の指示に従っていけば、最適なイヤーピースのサイズを測定し教えてくれる。
進化した、外音取り込みによる「ながら聴き」性能と、ノイキャン
↑フラッグシップノイキャン完全ワイヤレス「WF-1000XM4」と同じチップ「統合プロセッサーV1」を搭載。高性能ノイズキャンセリングを実現してくれる。Bluetooth SoCと高音質ノイズキャンセリングプロセッサーを1つのチップに統合することで、小型化も実現。
↑2つのマイクで、ノイズを的確にとらえる。
↑アプリにより、外音取り込みのレベルを20段階に調整できる上、そもそも、外音取り込み量を増やしているため、より自然に感じる。クリア感も向上している。アプリでボイスフォーカスをONにすると、話し声、アナウンスを特化して聴きやすくしてくれる。カナル(耳栓)型イヤホンなのに、開放感ありだ!外音取り込み性能は、WF-1000XM4より明らかに進化している。
一方、ノイキャン性能は、WF-1000XM4には及ばない印象だ。
無料のソニー製アプリ「Headphone Connect」による、リスニング環境を自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」も使用可能。止まっている、歩いている、足っている、乗り物に乗っているを検知し、あらかじめ設定しておいたノイキャン/外音取り込みやイコライザー設定を、自動切り替えしてくれる。また、スマホのGPSを利用し、よく行く場所に合わせて自動切り替えも可能だ。
↑スピーク・トゥ・チャットは、性能アップだ。
スピーク・トゥ・チャット・・・自分がしゃべると、自動的に音楽が一時停止して、外音取り込みモードになり、会話がしやすくなる機能。しゃべるのをやめると、5秒、15秒、30秒のいずれか設定した秒数で、音楽が再生する。音楽再生を手動にも設定可能。
ちなみに、自分の発声検知は、振動検出による。周囲の音から区別・認識するのだ!別の振動で誤操作するのはご愛敬。
今回、自分の声が大きくクリアに聞こえるようになり、より自然にしゃべれるようになった印象だ。
風切り音低減
屋外利用する人、ジョギングなどで利用する人、、、風切り音には悩まされる。。。WF-1000XM4では、アプリの設定で、外音取り込み時に、自動風ノイズ低減という設定が可能。
↑対して、「LinkBuds S」では、先に触れた、外側マイクにメッシュを配置することで、風切り音低減を狙っている。
ってことで、扇風機風量「強」の前で、両者実験!!!
●WF-1000XM4の場合
ま、まぁ、ぶぉおおっていう音するよね。耳元を風が走り去っているのがよくわかる。ここで、アプリで自動風ノイズ低減機能をONにしてみる。う、うん。まぁ、確かに低減はされるよね。ただ、風ってランダムというか、同じ風はないから、この効果だと、ON/OFFすらわかりづらいかも・・・。
●LinkBuds Sの場合
自動風ノイズ低減機能は、アプリ上表示すらされない。
が、、、「うそーん!!!」っていうくらい、風ノイズは低減されている。こ、これが、メッシュの効果なのかっ!!!こんなに低減されるんじゃぁ、アプリでの機能は不要だよね。
ってことで、「外側マイクにメッシュ」は、正義だね。今後のモデルはすべてメッシュにしましょー!
ノイズを低減し、クリアな音声にするマイク通話
複数のマイクを最適に制御し、高度な音声信号処理を行う高精度ボイスピックアップテクノロジーにより、高い通話品質を実現。5億サンプルを超えるAIの機械学習で構成された装着者の声とそれ以外の環境ノイズを分離するアルゴリズムによって周囲の環境ノイズを抑え、あなたの声をクリアに抽出。さらに、本体内側のマイクを通話に利用することで、発話者の声をよりクリアに通話相手に届けることができる。よくもまぁ、声と雑音を区別できるもんだ。
音質
Bluetoothコーデックは、LDAC対応で、ハイレゾワイヤレスで楽しめる。
また、DSEE Extreme搭載で、様々な音源をハイレゾ級にアップスケールする。
回路は、ノイキャン用にも使用される、「統合プロセッサーV1」を使用する。ポータブル向けとして高いS/N比と低歪な特性を持つD/A変換回路およびヘッドホンアンプが搭載されており、クリアな高音質を実現してくれる。
WF-1000XM4よりは、低音ヨリな音色だ。全般的なクオリティは、WF-1000XM4には及ばないものの、豊かな低音で楽しく聴かせてくれる。
バッテリー
ノイキャンONで、本体バッテリーで最長6時間、ケース充電込みで合計最長20時間。(AAC接続時)
5分充電で、60分再生可能な急速充電にも対応。
WF-1000XM4より、本体電池持ちが2時間ほど短くなったのは、、、本体小型化もありしょうがないところだが。これほど、常時利用しやすい機能だけに、もう少し持って欲しいと感じる。実際、仕事中に終日使ってみたが。やはり、バッテリー持ちが短くなるが、LDACで使ったこともあり、10時間営業の当店業務では、バッテリーが力尽きた。間で、5分充電を何度か挟むのが本来の使い方だろうね。
ちなみに、WF-1000XM4のケースに搭載している、非接触充電機能は、LinkBuds Sのそれには非搭載だ。
ジョギングで使ってみた
↑やっぱり、これよね、リーシュコード。
>完全ワイヤレスイヤホンを、ネックバンド式に変えてみよう!シーンによって、ソートー便利だよ!
LinkBudsとちがって、イヤーピース式のLinkBuds Sだから、その首にリーシュコードを掛けられる。
爆走しても、一切落ちる気配がない安定装着のLinkBuds Sだけど、万が一の安定感は安心できる。また、片耳はずしたときにも、置き場所に困らない。ちなみに、、、
↑片耳はずすと、装着検出機能が働き、それを検知して、音楽を一時停止&タッチセンサー無効、、再度装着すると、再生再開&タッチセンサー有効にする。
↑また、左右同時伝送接続での、Bluetooth接続だから、片耳だけ使ってのジョギングでも、問題無し。
↑店長野田は、こんなにさわやかに疾走できない。頭からずぶ濡れなほどの汗びしょびしょでドタバタ走ってる(笑)
IPX4相当(あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない=防沫形)だから、安心して、汗かける。
操作性
↑無料のソニー製アプリ「Headphone Connect」で、もろもろ設定し、イヤホン本体の左右のタッチセンサーで、操作する。
↑タッチセンサーは割り当て変更は可能。初期の割り当てで特に不便は感じない。
イヤーピースについて
↑非常に評判が高く人気の、「WF-1000XM4付属ノイズアイソレーションイヤーピース」をつけてみた。
このノイズアイソレーションイヤーピースは、低反発系のやつで、フィット感に優れる、ノイズを遮断しやすい。一方、LinkBuds S付属のイヤーピースは、ソニー製では定番のタイプ。サイズさえきっちり合わせれば遮蔽感にすぐれ、低音がよりしっかりと鳴ってくれる。要するに好みなんだが。
店長野田は、ダンゼン、ノイズアイソレーションイヤーピースが好みだ。
↑LinkBuds Sに、WF-1000XM4付属ノイズアイソレーションイヤーピースの最大サイズのLを装着してみた。ケースに少し干渉してしまうが、そもそも伸縮性の高いイヤーピースなので、問題ない。
まとめ
常時使いがコンセプトのLinkBudsシリーズ。ノイキャン機能を搭載したモデルが、今回の「LinkBuds S」だ。
やはり、機能性能面から、完全ワイヤレスイヤホン王者の「WF-1000XM4」と比較してしまうところだが。
ノイキャン性能や音質は、兄貴分のWF-1000XM4に譲るモノの、外音取り込み性能は譲らない。また、小型軽量で、装着性にも優れる。
↑そして、価格差6,600円。んー、これは悩ましいかも。
この実機レビューのために、当然、WF-1000XM4と猛烈に聴き比べ含め、比較してみたが、それでも悩ましい。いや、、、コスパ含めて、LinkBuds Sに軍配か・・・。
おしまい。。。長文最後までおつきあいいただき、感謝感謝m(_ _)m
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「Bluetooth LE Audioは後日アップデートで対応」については、そのときになって。
サービス連携について(Spotifyなど連携企業との機能)も、もうちょっと充実してから考えてみたいなと。
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ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「LinkBuds S」ホワイト/ブラック/エクリュ
6月3日(金)発売 ソニーストア価格26,400円(税込)