<実機レビュー>「直下型LED部分駆動」の威力!!!「勝利」というよりは、「没入」のためのゲーミングモニター「INZONE M9」
ゲーミングモニター『INZONE M9』 ソニーストア価格154,000円(税込)
「万人受けするモニターではないっ!」
なんせ、、、尖ってることに気づかないような尖った製品だから・・・(イミシン・・・)
とにかく、「画質を最優先するゲーマー」向けという結論!!!
ということで、INZONE M9実機レビューいってみよう!
外観
組立ながら外観見ていってみよー。
↑背面。スタンド取り付け部。もちろん、VESA規格対応。世の中にごろごろと存在する、VESA規格の金具類、、、スタンド、壁掛金具、モニターアームなどなど、、、自由に取り付け可能。
店長野田、1本の支柱が机に生えていて、そこに2本のモニターアームが伸び、、、横位置と縦位置のモニターを設置して、VAIO Z本体のモニターと合わせて、トリプルモニターで運用中。なので、モニター購入時に、VESA規格対応を確認するだけで、スタンドは気にもしないんだけどねー^^;
↑ケーブル類は、ケーブルを下から上向きにして挿す。
PCとUSB接続することで、USB ハブ代わりに使える。PC専用アプリは、USB-C接続でも動作可能。
USB-Cは、DP Alt Mode対応。Thunderboltではないので、規格上は、USB3.1+4K30HzもしくはUSB2.0+4K60Hzに制限されるはずだ。また、なぜか、USB PDは非対応とのこと(ソニーさん確認済み)。どうせなら、ほとんど制限気にせずに使える、「USB4」、「Thunderbolt4」に対応だったらよかったのに。。。
↑スタンドは2ピース構成。
↑付属のネジ2本で、組立てる。
↑モニター本体取付は、太めの爪2本を差し込み、カチャッと押し込むだけ。黒の幅広ボタンでリリースできる。
↑三本の足で、三脚のように支えるだけなので、足下広々。
↑そのため、各周辺機器、キーボードなどのレイアウトの自由度が増し増し。
↑公式には、モニター下端は、46mm~116mmで、20度のチルト機構としているが、ひとつ大切な情報が漏れている。
上下稼働時には、斜めの「脚」に沿って動くため、下げる場合はかなり手前に出てくる。実測では、最上段から最下段では、4cmほど手前へ出てくる。画面の距離にシビアな人は気になるかも知れない。(店長野田は、猛烈に気になった)
また、、、4cm出るということは、奥行が4cm深くなるわけで、、、机上面積に余裕がないなら、モニター背面にできる4cmのデッドスペースが惜しいはず。また、「脚」がそもそも斜めになっており、奥行方向は無駄が出やすい。
↑配線類は、脱着式フックを通して、「脚」の大きめの穴(HDMI端子もすんなり通せる)を通して、すっきり。
ということで、見た目がかっこえー!画面下がフリーだぜ!と、喜べる人にはすごくナイスなスタンド。
が、そうじゃない人にとっては、無駄なスペースを必要とするスタンドと思えるかも。
極端なスタンドだなぁ・・・
↑開梱してびっくり、おっきな160WクラスのACアダプター。本体スペック見ると、消費電力139W!!!!
直下型LED部分駆動だからか・・・。この消費電力なら、このACアダプターもしょうがない。。。
専用PCソフト「INZONE Hub」
↑モニターって、結構細かい画質調整もろもろ設定するし、一回やったら終わりじゃなくて、いろいろ切り替えたり・・・。んが、、、市販のモニター本体の操作じゃやりづらい。。INZONE M9は、背面にジョイスティック風操作ボタンがあるから、まだ全然やりやすいけど。このPCソフトがあれば、マウスでささっとできる。一度使うと手放せない。
ほんと惜しいのが、PS5では使えない。PS5しか接続しないって人は・・・;;
↑モニター本体でも設定できるこの「クロスヘア」。銃の照準が常に画面センターっていうゲームなら、重宝しそう。
他の性能機能はどうでもいい!M9は、とにかく画質なのよ!!!
↑ほんとお見苦しくて申し訳ない。
自分の環境に、M9を加えて、ガチで、ゲームをヘビープレイしてみたのよ。
ここでは、渋谷の風景写真を自前のDell S2721QSと、比較ガン見してるところ。この写真じゃわからんわ(汗
風景背後の、真っ暗な空が、M9のほうは、漆黒。それでいて、看板は、艶々キラキラ。
ところで、、、
↑公式サイトの、「ウリ」といえる機能や性能が、ずらずらっと並んでるが・・・
正直、それがどうした?っていうことばかりで、、、
4K・・・他機種でもフツーにある。
144Hz・・・他機種でもフツーにある。
1ms GTG・・・他機種でもフツーにある。
IPS・・・他機種フツーにある。
DCI-P3 95%・・・他機種でもフツーにある。もっと上位スペックもフツーにある。(絶対的な数値じゃないのでどこまで信用できるかって話もあるが)
HDR600・・・他機種でも・・・・・・もっと上位スペックの・・・
どのスペックとっても、突出したものはないが、、、唯一、
「直下型LED部分駆動」
これよ!!!
確かに、他機種でも採用しているモデルもあるが、、、ゲーミングモニターに必要な、高リフレッシュレートなどのスペックを備えたものは、M9の他は、見当たらない。
液晶が、どうしても、有機ELに勝てない「黒の表現」。「直下型LED部分駆動」が、大幅にその弱点をカバーしてくれる。
暗いシーンでも奥行や微妙なディテールまで美しく表現してくれる。もちろん、全体のベースとなる黒が正しく表現されるからこそ、他の色にも好影響。画面全体がより正しく再現される。
暗部表現を重視するべく、全体の明るさを落とす必要もない。暗い部屋でプレイするために、画面を暗くする必要もない。
むしろ、黒をしっかり表現してくれるから、画面全体を明るくすることもできる。それにより、全体がより鮮やかな発色に感じられる。
↑これ、、、FF14最初のストーリーのエンディングムービー。過去ムービーを見返す機能を使い、M9に映してる。
この過去ムービーの頃は、まだ無料アカウントでプレイしてた記憶が。まだまだ、自キャラには若葉マークがついてた。
一応ネタバレを意識しつつ。。。
まぁまぁのボス戦をクリアし、、、達成感の中のこのムービー。感動したものだ。
んが、、、なんか暗いシーンで見づらくて、モニターの明るさを上げたけど、背景が少し白くなってしまい、結局元に戻したのを覚えている。
M9に映してみると、背景はガツンと真っ黒に沈み込んで、いわゆる「眠くなるような映像」ではない。明るさを上げても、背景への影響は少なく、この悪い奴らの鎧の「テカリ」がよりキラキラして、すげーリアル。もう、この世界へどっぷりと没入していく感覚だ。
「直下型LED部分駆動」の威力は、BRAVIAでわかっちゃいたものの、このサイズでゲーム画像映すとまたカクベツだ。まさに「没入」のためのゲーミングモニターと言えよう!
一方、、、FPS系ゲーム、アクションゲームでは、画質の重要性よりも、応答速度のほうがより重要視されることが多い。「直下型LED部分駆動」のありがたみは薄れるはず。実際、FF14でも、メインの戦闘シーンでは、画質よりも、120Hz駆動によるスムースな描写のほうがありがたい。
まとめ
「INZONE M9」、、、実機をチェックして、随分、イメージが変わった。
目を引く印象的なスタンドは、キーボードなどの機器をフリーレイアウトしやすい一方、奥行が増す。
本編では詳しく触れてないが、スピーカーは正直がっかり。ヘッドホンや別途スピーカーを用意すべき。
分厚い本体や、でっかい(消費電力が多い)ACアダプターは、「直下型LED部分駆動」が原因。
スペック自体は、「直下型LED部分駆動」以外、目に付く点はない。
が、、、
「直下型LED部分駆動」による豊かな黒表現。正確な「黒」が、全体の画質のクオリティをぐっと引き上げる。
「INZONE M9」は、画質に特化した、ゲーミングモニターと言えるんじゃないか!
という、結論に達しつつ、、、FPS系、アクション系ゲーマーには、ここまでのモニターは必要ないような気がしてきた。。。「勝利」のためじゃなく、ストーリー重視、映像重視のゲームで、「没入」を求めるゲーマーにこそ、ふさわしいモニターなのだ!!
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ゲーミングモニター『INZONE M9』 ソニーストア価格154,000円(税込)
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●ゲーミングモニター
『INZONE M9』ソニーストア価格154,000円(税込)
『INZONE M3』2022年内発売 未定
>ソニーストア
●ゲーミングヘッドセット
『INZONE H9』ソニーストア価格36,300円(税込)
『INZONE H7』ソニーストア価格28,600円(税込)
『INZONE H3』ソニーストア価格12,100円(税込)
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