有機ELテレビ”XEL-1”見てきた
まずは、店長野田がα700で撮影した、ニューヨークの風景をお楽しみ
ください。。。
↑空の微妙なグラデーションが美しい
↑同じ場所からの、夜の風景です。こんな風景日本にあるといいねぇ。
↑すこしアップを撮影♪
↑見ての通り、花です。
↑店長野田、有機ELをさわれて、にんまり顔&Vサインで、ハイチーズ。
ソニーさんに手袋してって、言われたんで・・・
(左手人差し指のとこ破れてるし)
●画質チェックしてみよう
↑まずは、じっくり画質の確認。
再撮にもかかわらず、見事に黒が表現されてるねぇ。奥行き感もバッチリだし。
もちろん、この写真、生データそのまんま。解像度変更以外の加工は、一切なし。
この視聴映像は、おそらく、CEATEC出品の際にも流れてたのと同じと思うが、
ハイビジョンm2tデータで、USBフラッシュからの再生。
↑USB対応のBRAVIA同様、USBフラッシュに保存された、ハイビジョンm2t
データを再生できるようだ。
まぁ、いまさら種明かしするまでもないとは思うが、冒頭の4枚の写真。
有機ELテレビの画面を撮影したモノ。
映像は、同じく、このUSBフラッシュでのm2tデータ。
2枚目の写真は、夜景は夜景でも、空は完全に真っ暗で、明かりは、建物から
こぼれる照明のみ。そんな薄明かりに照らされたビルの壁面もきっちり表現
されてるところが、すごい。
コントラスト 100万:1ってのは、見た瞬間強烈なインパクトがある。
黒つぶれも、白飛びも全く感じられない。
しかし、この映像ソース、チェック用としては、かなり高いハードルだと思う。
こんなのを堂々と配布しているのは、ソニーからの挑戦状ととれる(笑
「どうだ、こんだけ、黒が豊かに表現できるんだぞ。見てみろ!」
設計陣の自信の表れか?!
●動画応答性能を見てみよう!
左:KDL-40X5000 モーションフローなし
中:KDL-40X5000 モーションフロー強
右:有機EL XEL-1(特に残像低減機能などは搭載されてない)
この3枚の写真。シャッター速度1/125 で撮影。
その他カメラ設定一切同じ。
被写体は、ゴルフのスイング中で、ゴルフボールインパクト前後の
おそらくヘッドがトップスピードの状態。さすがに、全く同じタイミングとは
いかないまでも、およその比較はできるはず。
見ての通り、左から右へ、腕のブレが確実に少なくなっている。
また、洋服の柄も同様。
いかに有機ELが、動画応答速度が速いかがよくわかるだろう。
ただし・・・ブルーレイの「XMEN ファイナルディシジョン」のエンドロール
で、動画応答性能を比較したとき・・・
モーションフロー強では、全く問題なかったが(なしは当然、字が
流れた)、有機ELは、残像感こそなかったものの、カクカクしていた
のが気になった。XEL-1は解像度がフルHDの4分の1で、画素変換
しているせいだからか?理由はわからない。。。製品版で再度確認
したほうがよさそう。
●外観を見てみよう
こちらは、すでにマスコミなどでも、散々とりあげられてるので、今さら
感があるから、ちょっと変わった角度からご紹介。
「パネルは、どうみても、薄い!」
↑真上から。分厚くなってるのは・・・
↑パネル裏の下半分の鏡面仕上げされたパーツのせい。
パネルをささえるアームを取り付けるために、デザイン上
これだけ鏡面仕上げの部分を確保しているのか、
それとも、有機ELデバイスをドライブする回路かなんかがこの
部分に取り付けられているのか?
鏡面仕上げ部分以外の、パネルは、間違いなく3mm厚。
(ちなみに、向かって左はしにある、丸い物体。内蔵アンテナ。
手前に引き出して使う。ねじ式で接続したりといった、ダサイ
ことはしなくていいのが、さすが。)
ところで、パネルがこれだけ薄型化してくると、どうしても気に
なってくるのが、スピーカー。
液晶やプラズマも、今後各社ともにさらに薄型化してくるだろうが、
スピーカーは、どうしても限界がある。どこにスピーカーは配置
されるんだろうか?
”XEL-1”では、スピーカーは、本体のほうに内蔵となっている。
↑真上から見てみると、光の加減では、こんな風に、3つの四角い物体
が見える。はっきりとはわからなかったが、どれかがスピーカーには
違いなさそう。
↑角度をかえて、アップで見てみると、細かくパンチング加工されて、
無数のちっこい穴が開いてる。本体上面全体から、音が出てくる
感じがする。。。ただし・・・
↑1W+1W出力だけに、音量は小さめ。少し広めの部屋では、音量を最大
にしたところで、近所迷惑にすらならないと思う。
まぁ、画面サイズ(11V型)を考えると、ソートー個人ユースに限定される
だろうから、これでも十分な音量とは思える。
ちなみに、音量最大にしても、音割れなどはしていなかった。
音質もまずまず。
さて、外観の話にもどそ。
↑ケーブル類は、左のようにむき出しになってしまうが、
右のように、付属のケーブルカバーで隠すことができる。
こういったちょっとした気配りはうれしい。
↑ケーブルカバーは、内蔵アンテナをのばすと、ぶつかり使えないが、
↑そのときには、V/UとBSアンテナ端子に、付属のカバーで、
見た目をすっきり見せるようにされてる。内蔵アンテナを使う場合は、
ACアダプタのケーブル以外は接続しないだろうから、アンテナ端子の
カバーだけで十分だろう。
↑本体前面部には、唯一リモコンマークがあるだけ。
リモコン受光部すら、どこにあるかわからない。
完全に光沢仕上げのブラックで統一。美しい。
●操作性
↑当然、リモコンも新タイプ。パネルの薄さにあわせて、リモコンも薄型。
電池は、薄型にあわせて、ボタン電池(CR2032という大型タイプ)
↑薄型化されているが、操作面は全く問題なし。
特に、十時キーの役割になるキーは、センターの決定ボタン部が、
落ち込んだデザインになっていて、誤操作もなさそう。
トップセンターにある、縦2つに配列されている「ボタン」に見える
ところ・・・ファームのバージョンアップとかでなにか、新たな機能が
割り当てされそうに見えるが、「ボタン」ではない!押せない。
そして・・・最近のソニー製リモコンには、必ずといっていいほど、
存在する、「ホームボタン」・・・
↑そうです! クロスメディアバー(XMB)健在だ!
XMBがあるだけで、ずいぶん操作が楽になる。
「なにか困ったら、ホームボタン押してね」
という、取扱説明時の決まり文句が使えるから、電気屋さんは楽ちん♪
そして・・・このXMBは、BRAVIAとは違い、PS3やスゴ録のように、
スムーズタイプ。BRAVIAは、コスト削減のためか、XMB操作時の
アニメーションコマ数を減らしてるっぽく、ややカクカク感がある。
↑おまけ
外部入力が、HDMI1系統のみだから、XMBでも、このとおり。
これじゃぁ、XMBのありがたみ半減だね(笑
↑本体操作部。
(写真は、イルミネーションをわかりやすくするため、ちょっと加工。)
電源ボタン、ホームボタン、それ以外の5つのボタンは、2つの役割が
兼用となってる。シーンに応じて、イルミネーションで、2つの役割を
知らせてくれるようになってる。
画面が小さいだけに、手元に置いて使うことが基本。だから、リモコン操作
だけじゃなく、本体操作も多いだろう。イルミネーションによる表示は、
親切だ!
↑番組表も、現行BRAVIA同様、7チャンネル表示可能。
使い勝手も全く同じだ。安心。
●基本スペックとか・・・まとめ
・11型(解像度 960×540) 11型じゃぁさすがにフルHDは不要だろうね
・コントラスト比 100万:1以上
・入力信号 1080p 1080i 720p 480p 480i
・受信チャンネル 地デジ、BSデジ、110度CS 地アナ非搭載
・音声 1W+1W出力 S-Forceサラウンド
・入出力端子 HDMI入力1 USB端子1 ヘッドホン端子1 LAN端子1
アナログ入力端子なし
薄さばかりが注目されがちだが、画質のよさをもっと見てほしいと思う。
是非、大型化されたモデルを早急に商品化してほしいなぁ・・・。
ところで、解像度について・・・。
世界初の有機ELテレビだからこそ、11v型という画面の小ささにかかわらず、
もっと高解像度を!という意見もある。ソニーらしくないという意見すらある。
昔のソニーなら、発売時期を延ばしてでも、ハーフHD解像度で、
ぶっとび価格、40万なんていう、ごくごく一部のマニアにしか喜ばれない
ような製品を出してたんじゃないだろうか?
もう、液晶、プラズマを含めて、ハイビジョンテレビは、ハイエンド層だけの
ものじゃなく、「一般的な製品」なんだから・・・。
一時期のソニーのように、夢と理想ばかりを追うような姿勢でなく、
「買える」モノ作りを実践してくれてる、今のソニーの方がずっとイイ。
が、それでも、20万円という価格は、現実的には高いとは思うが、高解像度に
することで、もっと価格があがるようでは、もっと現実的じゃぁない。
(大方の予想を考えると、20万は、予想を裏切る安値だけど。。。)
使用上、11v型の大きさでは、この解像度ではほぼ問題ない。そりゃぁ・・・以下略。
ソニーの技術力を示すには、より高解像度にこしたことはないが、お客様目線で
考えるなら、手の届く価格設定ができる「モノ作り」じゃぁないとね。
ということで、ちまたで密かにわきあがってる、「解像度論争」
店長野田は、すなおに、ソニーの判断を指示したいと思う。。。
●11月14日 AM10:00から予約開始
●12月1日発売
●希望小売価格 20万円