ソニー最高峰のインナーヘッドホン”MDR-EX700SL”ぷちレビュー
「ウォークマンX用にアクセサリー類 買っちゃった」で、いろいろな人に、
「店長、むちゃ買いだろ、それは^^;」
なんて言われてますが・・・なにか?
ウォークマンX のお届け予定日を明日に控え、1時間おきに、ステータスを確認
してたのに、未だ出荷されず、明日の出荷は、絶望なのか?と落ち込み気味の
店長野田です。。。
そんな中、一足早く、というか、予定通り、ウォークマンX のためのむちゃ買い
アクセサリー類↓が、到着。
>オーディオトランスミッター WLA-NWB1
>ワイヤレスオーディオレシーバー DRC-BT15
>密閉型インナーイヤーレシーバーMDR-EX700SL
やはり、、気になるのは、ソニーのインナーヘッドホン最高峰の、MDR-EX700SL
っしょ。
ということで、今回は、MDR-EX700SLの「店長野田超主観的な」ぷちレビューを
お届け。
●まずは、うんちくから
MDR-EX700SLは、2007年10月に発売。
大ヒットモデル「MDR-EX90SL」(すでに、生産完了)の、上位モデルとしての
位置づけ。
EXモニターヘッドホンの最高峰と言うだけに、定価36,750円と、セレブ価格。
ソニースタイルでは、29,800円(ソニーポイント 1,500ポイント付)とはいえ、
やはり、インナーヘッドホンとしては、かなりの高額モデル。
価格が価格だけに、梱包も、高級感たっぷり。
開けた瞬間に、「セレブな品を、買ったぞ」という、なにか、優越感というか、
自己満足な心が、くすぐられる(笑
ヘッドホン本体のほか、「本革」キャリングケース、1mの延長コード、
そして、、、発売当時話題となった、7種類ものイヤーピースが、
同梱されている。
エコバッグが、ブームとなっている今、やり過ぎ感があるが・・・
大半の人が、「清水の舞台から飛び降りる」覚悟で、購入した
はずの、セレブヘッドホン。これくらいのゼイタクは許してもらおう^^;
MDR-EX90SLでは、半透明のプラスチックなキャリングケースだっただけに、
「本革製」で、高級感という面ではかなりの進歩。一カ所を軸にして、スライド
させる方式で、ヘッドホンの出し入れもしやすくなった。
ケーブルの巻き取りも考えられてて、延長コードを接続した場合でも、すっきり
納まる用に、延長部分は、巻き取り中心のみぞにはめこむようになってる。
ヘッドホンの形状は、一風変わったモノ。
MDR-EX90SLでは、口径13.5mmのドライバーユニットを採用していたが、
MDR-EX700SLでは、さらに大口径の16mmのものを採用。
耳穴に対して、直線上にユニットを配置というユニークな設計により、
大口径化ができたっぽい。
大口径ユニットの採用により、スペック向上に。
MDR-EX90SL 音圧106dB 再生周波数帯域 5~25,000Hz
MDR-EX700SL 音圧108dB 再生周波数帯域 4~28,000Hz
ボディの材質は、MDR-EX90SLのアルミに対して、MDR-EX700SLでは、
計量&堅牢なマグネシウムを採用。より薄型化が実現できたらしい。
また、不要な振動を抑え、低温域のスムーズなレスポンスを達成。
クリアな中高域とパワフルな低音再生が可能。
が・・・高級感では、EX90SLのほうが・・・^^;
●実際に装着してみよー
インナーヘッドホンで需要なのが、イヤーピース。
耳穴にずっぽりつっこんでの装着だけに、そのフィット感は重要。
特に、EX700SLでは、前述のとおり、ドライバーユニットが直線上に
配置されているため、ヘッドホン自体を支えてくれるのは、イヤーピース
のみ。
耳穴とイヤーピースがしっかりあっていないと、ヘッドホン自体が
不安定になり、最悪、ぽろっと落っこちることになる。
おそらく、その辺も考慮しての、7種類ものイヤーピース付属だと
思われる。
イヤーピースはとっかえひっかえ装着してみて、自分のサイズに
あったものをしっかりとチョイスしよー。
ジャストサイズのイヤーピースなら、EX90SLより、音漏れが
少ない印象。当然、耳栓効果で、まわりの騒音も抑えてくれる。
ちなみに、、、店長野田は、工場出荷時装着のMサイズだった。
フツーの耳穴サイズってことになるのか。。。
で、、、次に気になるのが・・・
従来、イヤーピースが、外れすぎ!!!!!
ヘッドホンを耳から外そうとするだけで、、、最悪、イヤーピース
だけが、耳穴に残ったり・・・。ぽろっとはずれて、転がって、
なくなったり。
が・・・MDR-EX700SLでは、イヤーピースごと改善され、、、
「ハイブリッドシリコンイヤーピース」を採用。
耳穴には、心地よい装着感としっかりとした密閉性のための、
ソフトシリコン。はずれにくく、つぶれにくいことで音質向上にもつながる
ハードシリコン。これら2つのシリコンをうまくくっつけての採用。
< p>もう、外れません!!!! っていうか、取り替えが・・・大変なほど^^;
ちなみに、従来のイヤーピース「EP-EX1」は、使えず、専用の、
「EP-EX10」になるので、要注意。
●超主観的音質感想
やはり、比較は、MDR-EX90SLだろう。
ただ・・・手元にEX90SLがないので、当時の記憶との比較^^;
まず最初に感じたのは、、、こりゃ、モニタースピーカーじゃないな?
MDR-EX90SLは、明らかにモニタースピーカー的な音で、原音に
いかに忠実に再生するか?的な設計者の思いがヒシヒシと伝わって
きたが、MDR-EX700SLは、ちょっと感じが違う。
最初の音が鳴った瞬間に、低音の迫力に驚かされる。特に、ドラム
の迫力は、バツグン。これが、大口径ドライバーユニットの効果だと
言うのは、直感できる。もちろん、中音もかなり豊か。
中音も低音も、なにか、向こうからググググッと迫ってくる感じ。
インナースピーカーって、こんなに中低音、鳴ったっけ?な感想。
とはいえ、ずんどこずんどこな迫力重視の音でもない。ありがちな、
低音が元気だと、音全体がこもった感じに。ということもない。
うまくかけないが、迫力ある低音でも、解像度がある?な感じ。
あくまで、EX90SLと比較しての印象。
また、高音も、かなり元気。が・・・ウォークマンX に付属のノイキャン
ヘッドホンと比較すると、全然、嫌らしさを感じさせない。
「ウォークマン最高峰Xシリーズがやってきた!(音質チェック編)」
でも書いたが、付属ヘッドホンでの試聴では、やや高音が耳障りな
印象で、イコライザで少しいじると、心地よい音色に変わったが。
EX700SLでは、高音が元気だが、中音からのつながりが自然
なせいで、ウォークマンX 付属のヘッドホンのような嫌らしさを
感じさせない。これは、ますます、ウォークマンX とつないで、
聴いてみたいぞ!!
で、、、まとめてみる。
EX700SLは、原音に忠実なモニターヘッドホンではない。
高解像度の低音から、豊かな中音、そして、透明度のある
高音へと音がつながり、「力強い音」を、耳へ放り込んでくれる、
「元気なヘッドホン」っていう感じか?
対して、EX90SLは、言うまでもなく、モニタースピーカー。
原音に忠実で、優等生的なヘッドホン。
そもそも、両者を比べることが間違いなのかもしれない。
あえて言うなら、ソニーさん、EX700SLの位置づけ、間違ってない?
EX700SLは、価格からも明らかに、玄人向けの製品。
が、味付けは、玄人が好むモニター仕様ではない。
これは、玄人ユーザーに対する、ソニーさんからの新たな挑戦で、
玄人さんでも、音質を楽しむだけじゃなく、音楽をいい音で楽しみ
ませんか?なメッセージなのかも。
実際、店長野田は、玄人というほどではないと思うが、これだけ
いい音で楽しませてくれると、もう、相当お気に入りに。
クラシックなんかを、じっくり音質を確認しつつの視聴ではなく、
ポップスやロックなんかを、ヤッホーな雰囲気で、高音質で
楽しむ! なイメージかな。ノリノリな気分で♪
最後に・・・
価格や位置づけを見だだけで、EX700SLを購入するのは
絶対やめたほうがいい。音楽を楽しむ用途っすよ。