MDR-1R、MDR-1RBT、MDR-1RNC、まとめて、実機レビュー!
昨年のBAヘッドホン、「XBA-xSLシリーズ」に引き続き、今年もソニーのヘッドホンが熱い!BAヘッドホンも全機種店頭展示しており、ブログでも実機レビューをお届けしたが。MDR-1Rシリーズもまた、全機種店頭展示!是非、試聴を!
ということで、開梱&外観レビュー&音質レビュー、、、3機種まとめて、どうぞ!
●3機種簡単におさらい。。。
左から、MDR-1Rブラックとシルバー、MDR-1RBT、MDR-1RNC
ワイヤードのMDR-1Rをベースに、BluetoothモデルのMDR-1RBT、ノイズキャンセリングモデルのMDR-1RNCの、3機種というラインナップ。
モニターヘッドホン上位モデルのMDR-Z1000採用の液晶ポリマーフィルム振動板を採用。金属並みに硬く、軽量かつ内部損失が高い(←なんかぱっと見、まちがって書いてるように思えるけど、これで正しい。低いと振動を止めたいときにすぐに止まらず、音質低下につながる)
1Rと、1RBTには、40mmのHDドライバーユニット(広帯域4Hz~80kHz)を搭載。1RNCは、50mmの大口径ドライバーユニット(5Hz~24kHz)を搭載。
重要なドライバーユニットから、1Rと1RBTは似たような音か?1RNCだけ音色が違うのか?と想像できる。
また、1RBTは、バッテリー駆動不要の有線再生が可能で、BT再生のときとの音色の違いが気になるところ。そして、1RNCでは、NCのオンオフで、音色がどう変わるか?では、どうぞ。
●開梱&外観レビュー
★MDR-1R
↑化粧箱をすっとスライドして抜き出したところ。
↑向かって左へ、フタを観音開き。高級感がっ!
↑デザインも非常にイイ!赤矢印のところ、、、少し目立つ大きさの樹脂がついてるが、これのおかげで、右or左が、手探りだけで判別可能。
↑上フタの裏には、キャリングポーチと、、、超簡易取説が。
↑付属品一式。右上のケーブルが標準品扱い。iPhone、iPad、iPod専用の音量スイッチがついている。右下のは、1.2mのケーブルで、なぜか、試供品扱い。それでも、からみにくいセレーションコード仕様となってる。ソニーファンならこっちしか使わないだろうに。試供品って^^;その試供品のほうが太いし、音質にとってはいいことはないスイッチが無いし。こっちが明らかにメインかと。
↑スイーベル機構のため、持ち運び時、収納時にはすごく助かる。
↑ケーブルは、左耳後頭部側に接続する。
★MDR-1RBT
↑ここまでは、MDR-1Rと似たようなモン。取説はさすがに、1Rよりは分厚い。
↑左右判別は、なぜか、MDR-1Rとは仕様が違って、左側だけに、ポッチがついている。同じサイズの樹脂は、右側にもついてるが、ポッチはなし。
↑キャリングポーチと、1.5mケーブルと、マイクロUSBケーブル。
残念ながら、1RBT、1RNC付属の接続ケーブルより、細い!なぜだっ!!!
↑MDR-1Rとはちがって、さすが、BTモデル。なんやらかやらと付いてる。。。
そして、、、3機種中、このBTモデルだけが、、、SONYロゴが、プリントに!;なぜこんなところで、けちる!?
↑左側下部に、有線接続端子と、充電用マイクロUSB端子。
電源オン時に、有線接続すると、自動的に電源オフになる。
ちなみに、充電6時間、連続使用30時間と、、、相当長持ちする。
↑これも左側。Powerボタンは、ペアリングモード入るときにも使用する。
・電源オフ→ちょい長押しで電源オン(装着してると、ピローン↑って音がする)
・電源オフ→スーパー長押し(LEDが付いても無視して押し続ける!赤青交互点滅になるまで!)で、ペアリングモード(ピローン↑のあと、ピロリロリーンって音がなる)
・電源オン→ちょい長押しで電源オフ(ピロリーン↓って音がする)
↑右側。結構いろいろ付いてる。
左から、、、ちょっと見切れてるのがボリューム、NFCオンオフスイッチ、リモコン。上にあるのが、通話ボタン。ソニーロゴのすぐ近くにあるNFCのロゴに、対応機種をかざす(かざす機能については、同機能のSRS-BTV5ブログをご参照。)
★MDR-1RNC
↑他の2機種とは、明らかに違う!裏蓋には、取説と、、、付属品が。
↑左右互いに干渉しないような仕切までついてる。
アーム部分にひそかに納まってるのは、、、
↑付属品収納用のポーチ。
↑上側は、iPhoneiPodiPad用リモコン付きケーブルと、マイクロUSBケーブル
下側は、まとめて試供品として同梱されてた、接続ケーブルと航空機用プラグアダプター。
↑プリントでは出せない立体感のある、SONYロゴバッジが光る。。。左側底に、ノイキャンのオンオフスイッチがあるだけ。充電は右側底にマイクロUSB端子がある。充電4時間で、22時間使用可能。
↑前方側に、小さな長方形の穴が見えるが、これが、ノイズ用の集音マイク。
↑MDR-1RNCは、左右にそれぞれ、外と内に1個ずつ、合計2個のノイズ集音用のマイクがあるが、、、内のマイクは、、、イヤーパッドをはずさないと視認できない。
↑ど真ん中にあるのが、どうやら、それっぽい。
●聴き比べ!
※独断と偏見です。かなり好みが偏ってるので、参考程度で。。。
★装着感
どれも、非常にすばらしい。
耳を包み込むようにパッドに工夫をほどこした、エンフォールディングストラクチャー。
頭へフィットするような力方向までも計算した、インワードアクシスストラクチャー。
この2つが相まって、非常に、フィット感が心地よい。
MDR-1R=250g、MDR-1RBT=297g、MDR-1RNC=330gと、、、
1R以外は、少々重量を感じてはしまうが。
3機種そろって、長時間のリスニングに苦痛を感じさせることは少ないと思う。
★音質!
音を楽しむと書いて、音楽ってのが、昔っからの考えなので、、、音源を忠実に再現するモニター系よりは、メーカー毎、機種毎の「味付け」を楽しめるようなヘッドホンが好み。(ぶっちゃけ、今回は、当店店頭展示もしてる、MDR-Z1000と比較してたりする)
3機種のベースとなる、MDR-1R。まず、ファーストインプレッションとしては、クセがねぇっ!一瞬、味気ない?なんて思ったりもしたが、実は、まろやかなチューニングがされてるんだなぁと気付く。音のピークというか「カド」というか、そこらへんをうまく丸くしてる感じ?モニター系って、高解像度で、表現力が豊かで、長時間聴いてると、こっちが息切れしてしまいそうな。それに対し、MDR-1Rは、解像度こそモニター系ほどじゃないが、音を楽しむのには、十分。低音は、ズンと来るタイプじゃなく、キレのあるスピーディーな感じ。かなり好印象。ベースの弦をはじく音なんかは、すぱっと耳に飛び込んで来る。「もたつく」とは、対極の低音。ボーカルは、気持ち遠く感じることもあるけど、しっかりと、耳元にいすわってくれる。そのボーカルを取り巻く音源(楽器)たちもまた、存在感ばっちり。全体的に、きもーち、低音ヨリの味付けかな?総評としては、、、3Dヘッドマウントディスプレイでよく使われるけど、まさに、「没入感」たっぷりのヘッドホン。「音楽」できるよ!
続いて、MDR-1RBT。振動板、ドライブユニットともに、MDR-1Rと共通だけあって、Bluetooth回路をスルーするらしい、有線接続時には、MDR-1Rと区別するのは、ちょっと難しい。ってことで、有線接続時は、MDR-1Rと同じってことで。
では、本来のメイン機能、ワイヤレス(Bluetooth)接続時はどうだろう?
ワイヤレス接続の場合、音声データを受信すると、ヘッドホン側のアンプで音声として出力するわけだが。従来、そのアンプが、よろしくない。いくら、S-master搭載のウォークマンZやFといえど、データ転送するときには、S-masterは活躍できない。ヘッドホン側のアンプに音の善し悪しはゆだねることになるからだ。そこで、MDR-1RBTは、S-masterアンプを搭載。これで、ワイヤレス接続時にも、高音質を確保できるわけだ。つまり、ウォークマンZじゃなくても、iPhoneですら、S-masterの音質で楽しめてしまうってことだ!では、音質は?仕様上は、有線時よりレンジが狭くなっているが、人間の可聴域と同じ。有線時との違いをヒトコトで言うと、「低域が増強されてる」。じゃぁ、率直にどっちが高音質さ?と言われると、やはり、有線時。っていうか、そもそも、Bluetoothと有線を比べることなんて、今まではナンセンスだったのに、、、それを考えると、とんでもなく、高音質化されたワイヤレスヘッドホンってわけだ。
最後に、MDR-1RNC。個人的に思うのは、ノイキャンという、おそらく、使用する人が限定(多い少ないじゃなくてね)されるであろう機能を搭載したモデルだけに、他の2機種と比較する必要はないと思うけど・・・。
こちらは、1Rや1RBTとは、振動板が異なり、再生周波数帯域でも少々狭くなっている。
ノイズキャンセル機能としては、デジタル化され、アンプもS-masterを採用。99.7%もの騒音低減という性能を誇る。確かに、ノイキャンスイッチをオンにすると、ピッという操作音の直後に、「静けさが訪れる」。電車利用、飛行機利用など、騒音下での使用では、絶大な威力を発揮しそう。
肝心の音質。従来のノイキャンヘッドホンとは一線を引く音質。お見事。
ただ、、、ノイキャンオフ時は、高音にややこもりを感じ、ノイキャンオン時は、逆に高音が耳障りに感じることも。とはいえ、これは、かなりハイレベルなところでの話。ノイキャンヘッドホンとしては、すばらしいデキバエ!都会生活の人には、オススメできる。
3種類通して言えるのは、派手な音作りをせず、まろやかな味付けをすることで、じっくりと長時間、音楽を楽しむためのヘッドホンかな。
●まとめ
純粋にヘッドホンとして使用するなら、まよわず、MDR-1R。なんのためらいもなく選べるアイテム。
これに対し、MDR-1RBTは、有線時には、MDR-1R並のクオリティを持ちながら、ワイヤレス時には、S-masterの威力で、いかなる、Bluetooth機器であろうと、高音質化してしまう。一人二役。
MDR-1RBTは、ノイキャンをご指名する人すべてにオススメしたい。
で、、、最後の最後に、店長野田のオススメは、ずばり、MDR-1RBTだ!
—————————————————–
↓ソニーストアの購入ページへジャンプするバナー
—————————————————–