(続編)PS3、通称「YLOD」な故障を、修理してみた。。。
前回の、「ディスク取り出しのため、分解したPS3」の話の続編。
そのブログの最後に、基板修理してみると書いたが・・・。見事、修理成功したんで、その続編を。。。
なお、、、あまり詳細書いて、だれでもできそうだなと勘違いされるとあれなんで、、、あえて、、、アバウト感を意識して書いてます。これで、わからなければ、その筋の猛者に、お願いすべき。(当然、ソニーへ修理出すのが一番理想的)
必要な道具類は、、、↑こんな感じ。
最後に、まとめてご紹介するんで。
※当店は、分解を推奨しているわけでもないし、、、それでも、分解しちゃいたいという人は、もちろん、自己責任でよろしくおねがいします。。。
※2014年4月4日追記。
この記事アップから、2年が経過していますが、修理の依頼が多いので改めて、追記します。
当店への作業依頼は、、、すべてお断りさせてもらっております。
内容見ればおわかりのとおり、ものすごく、イレギュラーな方法だし、絶対成功するわけではないし。もちろん、責任持てないし。ということで、ご理解ください。
※2015年10月12日追記。
3年半以上経過してますが。ご質問が少なくないです。
記事内容、性質を考慮し、なるべく、ご質問はご遠慮ください。
●YLODな故障・・・
まず、、、YLODとはなんぞや?
Yellow LED Of Death
パワーランプ点滅故障、、、なんて言う人もいるそうな。
原因としては、、、メイン基板の故障・・・。
また、これも、乱暴な原因だが・・・。
もっと細かく言うと・・・
だいたいが、CPUなどのハンダクラック(ハンダ浮き)による、接触不良が原因だそうな。原始的な理由^^;
じゃぁ、どうやって修理するか?
乱暴にいうと、ハンダをやりなおす。
正確に言うと、クラックが生じたり、浮いてしまっているハンダに熱を与えて、いったん溶かすことで、クラックや浮きを治す。
具体的な手順としては、、、
さすがに、とんでもない数のハンダを1つ1つ、、、いや、数以前に、そんな細かい作業、人間でできるのか?ってことで、、、
「ヒートガンで、そこらへんをまとめて、熱するだけ」
意外と、豪快な作業だったりする。。。うそのようだけど・・・。
大学時代、、、研究室で、同じようなことをしたが、、、ハンダクラックは、本当にこの方法で、改善される!
という経験があったから、、、実は、結構自信ありげに作業したりした^^;
ちなみに、ドライヤーでもなんとか・・・というツワモノもいるが、やはり、その場しのぎにしかならないようだ。
●まずは、分解
冒頭あたりは、前回のブログをご参考に。
↑前回ばらしたところから。。。
基本的に、矢印マークのビスは、全部とっぱらう。フィルムケーブルの取り外し方は知ってるという前提で、解説はしない!
まずは、左上の電源ブロックをとっぱらう。
背面端子カバーごと、PS3本体ケースから、ゴポッとはずれる。
↑背面カバーをはずす。
↑CPU類の放熱命なパーツとヒートシンクをがっつりと固定しているビスを、2×2=4本はずす。
↑ファン+ヒートシンクの冷却パーツがゴポッとはずれて、メイン基板がアルミシャーシーにサンドイッチされた状態で、切り離せる。
ここで、パーツクリーナーを使って、ヒートシンク側、チップ側のグリスをきれーに拭き取っておく。
つづいて、がんばって、サンドイッチしてるシャーシーをはずす!
↑熱するポイントは、この4カ所と、、、これの真裏の同一箇所。合計8カ所!!
ちなみに、黒いチップは、左右それぞれ、絶縁テープらしきものが貼られてるんで、当然それは、はがすように。
↑ほんとうは、、、もうちょっとちゃんと台にでものっけて、熱した後は、基板を動かさなくてもいいような、、、そんな環境でやったほうがいいんだけど・・・。
当店フローリングへジカ置き^^;
ヘタに経験したことあるだけに、かなりアバウトな店長野田^^;こんなのオススメしない。。。
一応、500度くらいのヒートガンで、15秒~20秒くらい、、、一カ所に固定じゃなく、円を描くようにあててみた。(相当アバウト^^;)
で、、、これ、マジで、相当冷却時間必要。フツーのハンダ作業の場合、ふぅふぅして、冷却するけど、精密チップの場合は、急激な冷却は経験上あまりよろしくないようで、自然冷却をおすすめ。完全に冷えるまでに、冬の通常室温で、20分くらいかかった。本当に熱した直後は、絶対さわらない!ハンダゴテで熱したのと同じなんだからね。あ、それと、、、言うまでもなく、静電気には絶対注意を!
さて、ここまで来たら、ゴールは近い!
正方形のでかいチップ2つに、CPUグリスを全面に丁寧に均一に塗り、、、当然、ばらしたのと逆の手順でくみ上げていけば、完成。
ドキドキの電源投入直後、、、フツーに、、、なにごともなかったかのように、PS3は起動しましたとさ。
このとき一番気になるのは、CPU類の冷却がちゃんとできてるか?
BDソフトやらなんやら、CPU負荷がかかる(ファンがうるさくなる操作)を小一時間やってみて、、、問題なければ、完成!
しばらくは、これでいけるんじゃないだろうか?
●使用した道具類・・・。
・ヒートガン(オレンジの見た目、ガン)amazon価格5,315円
最低300度以上はないと、きびしい。
・パーツクリーナー amazon価格177円
CPUグリスをしっかりと落とすのに必要。普段、、、ラジコン用に使ってるのが、たまたまこれだったから、使っただけ。
・シリコングリス amazon価格600円
CPU冷却用に必須。なんとなく有名ブランドだから、これを選んでみただけ。
・トルクスドライバー(T10H) amazon価格655円
これは、どうやっても、代用できない。メーカーはどうでもいいけど、サイズは絶対に。
・キムワイプ amazon価格167円
必須とまでは言わないけど、ティッシュだと、あの毛羽立ちというか、繊維クズがついて、逆に汚してしまったり。
・適当な+ドライバーと、精密ドライバー
※ヒートガンの横にあるのは、フラックスだけど、結局使わなかった。
ってことで、、、スーパーマニアック修理ブログ、おしまーい。
>PS3購入するときは、こちらから、ソニーストアでお願いします。
※ぶっちゃけ、、、お客様というか、友人からの依頼だったんで、チャレンジしただけ。友人K夫妻、、、どうよ?店長、がんばったぞ!^^