VAIO Zをしのぐ基本性能な、フルフラットモバイル VAIO S(SB)実機写真交えてがっつりレビュー
先日の東京出張時、一足早く、VAIO発表会にて、実機を見て来た。。。
VAIO SBは、位置づけとしては、現行のハイエンドVAIO Zと、現行の普及機VAIO Sとの中間にあたる。
Zの技術をふんだんにとりいれ、、、Sに近い価格帯に仕上げた、おいしいとこどりのモデルといえるかも。といいつつ、最新CPU、Zより高速SSDを搭載した、モンスターモバイルの顔もあわせもったり・・・。
毎度の事ながら実機登場まで、プレゼン資料で、、、ひっぱりにひっぱり、、、ようやく、VAIOロゴいりの布をひっぺがし、、、実機お披露目!これが、いつもの発表会のパターン。
ところが、、、今回は、、、いきなり、↑担当者さんが実機をどーんと。。。
さらにところが、、、CESなどで外観がすでにお披露目されてたってのもあったけど、、、意外にも、、、ふーん。。。といのが、ファーストインプレッション。
さらにさらに、ところが、、、プレゼンがはじまり、スペックがあらわになるにつれて、、、店長野田の物欲メーターが、、、マイナスから、、、0、、、そして、、、一気にプラスへ、、、そして、振り切れ寸前^^;
●インテル新アーキテクチャ「SandyBridge」とは?
さて、、、店長野田自身が少し落ち着く意味もこめて(^^;)、まずは、今回発表された、新VAIO4機種すべてに搭載されている、インテル新アーキテクチャ「SandyBridge」を、、、あんまり小難しいこと書いてもあれなんで、、、かなり乱暴にがっさりとお勉強。。。
現在主流となっている、インテルのCPUは、Core iシリーズの第1世代=Nehalem。
その第2世代となるのが、今回発表された、新VAIO4機種に搭載されている、SandyBridge。
世代が変わったっていうことだけでも知ってれば、なんとなく、さらにすげーってことになったって感覚的にわかるでしょ^^;
他にも、
↑インテル公認クロックアップといわれる、インテルターボブーストテクノロジーが、2.0になったとか、、、
↑CPUとGPUが統合されたとか、、、
ま、いろいろ進化したところはあるけど、、、メジャーバージョンアップで、すごくなった!ということで、よろしいかと^^;
↑とまぁ、新アーキテクチャ搭乗時には、毎度の事ながら、ソニーストアサイトで、簡単解説ページが用意されるが、今回も。。。↑のバナーから、ご参考にどうぞ。。。
今回は、、、VAIO SBについてなので、限定して言うと、、、SandyBridgeは、いわゆる内蔵グラフィックスの性能が大きくアップしたため、、、VAIO SBを、バッテリーセーブのために、内蔵グラフィックス使用の「STAMINA」モードにしたときにも、かなりのグラフィックスパフォーマンスが期待できそうだね。
●VAIO SB 外観レビュー
ほんと、、、ぱっと見、、、どうなのよ?
っていう空気が流れてしまった、先行発表会会場。。。タブン。
ある意味、オーソドックスデザインなフルフラットボディが災いしてか、見た目特にインパクトがあるわけでもなく、、、デザイン的にはソニーファンが好む、『とんがった』という印象なし。。。
が、、、飽きの来ないデザインとも、言えるわけで。。。
↑カラーは全部で、4色。ブルーのみ、ソニーストア限定カラーとなる。。。
↑残念ながら、会場には、ソニーストア限定カラーの、「ブルー」の実機は間に合わなかったとのこと。
↑従来のSシリーズとの比較。縦横ともに、気持ち大きくなっている。薄さはもう、、、歴然。
『フルフラットボディ』を前面に押し出しているだけに、たしかに、、、最薄部なんていう表現もなく、手前から奥まで、完全にフルフラットの、23.9mm。
寸法重量について、、、ソニーさん、メーカーとしては言いにくいだろうから、代弁すると・・・
↑やっぱり、某アップルの某MacbookProと比較しちゃうっしょ?!
明らかに、サイズが酷似。比較されやすい、薄さや重量は、しっかりと、VAIO SBのほうが上回ってるあたり、、、意識しての設計と思われる^^;
薄型化に大きく貢献しているのは、バッテリー。比較的形状に自由度がある、リチウムポリマーバッテリーを採用。バッテリーは本体内蔵式。
↑確かに見た目美しいが、実は、デザイン以上に、このヒンジを隠した大きなメリットは、他にある!
↑通常、ほぼどんなノートPCでも、こんな風に、液晶稼働用ヒンジがあるが。。。
・キーボードが、液晶画面ヨリになることで、画面←→キーボード間の目線移動が短くなる!
・↑これにより、、、パームレスト周辺にゆとりができ、タッチパッドが大きくできる!
モバイル時には、大活躍するタッチパッドが、それなりに大きいのは、使い勝手が大きく向上するはず!
↑ヒンジ部は、背面に追いやることで、キーボード面が、すっきり!
●VAIO SB 使い勝手レビュー
モバイルPC、、、しかも、薄さを追求した場合、、、いろいろと使い勝手が犠牲になることもあり、、、VAIO SBも、そのあたりが、超気になるところ。。。
★インターフェース
まずは、インターフェース周りから。。。
左から、、、
メモステ、SD、VGA、HDMI、USB3.0!、USB×2、LAN、AC。。。
強いて言えば、i.LINK、Expressカードも考えられるが、最近の状況を考えると、なくても無問題。でもね、FeliCaポートは欲しかった。。。↑パームレスト広くなったんだから・・・。
ということで、ほぼ全部盛りといってもいいんじゃないだろうか。USB3.0も搭載してるし。
が、、、少し気になる点もあったりする。
↑反対側を見てみると、、、あるのは、光学式ドライブのみ。
そう、、、端子類は、すべて、右側に集中している点。。。
設計者の方曰く、薄型化を追求するために、基板設計上、一カ所に端子類をまとめたほうが、都合が良かった。とのこと。
USBが手前にあると、マウス使いのときに邪魔になるが、この設計だと問題ないだろうし。
ただ、、、VGAとHDMI端子が、真ん中というのが、、、外部ディスプレイを常時使用する人にとっては、ケーブルが、USB機器と干渉してしまうかな。。。と、、、その程度。大きな問題ではないかと。
これだけのフルフラットボディを実現して、この充実したインターフェースに仕上げたのは、さすが、ソニーって感じがする!!!
★バックライトキーボード&照度センサー
F4キーの上にあるのが、照度センサー。
バックライトキーボードは、Zのように、カスタム選択じゃなく、標準装備。
周りが暗くなると、自動的にキーボードが光ってくれる。
また、バックライトキーボード対応の、キーボードウェアも用意されてるあたり、気が利いてる!
★SPEEDモード、STAMINAモードを使い分ける「パフォーマンス・スイッチ」
VAIO S、Zといえば、ハイブリッドグラフィックシステム。
どういうわけか、VAIO SBでは、そのネーミングは使用してないっぽい。
が、、、外付けグラフィックスの「AMD Radeon HD 6630M」と、内蔵グラフィックスの「インテル HD グラフィックス 3000」を、再起動なく、パフォーマンススイッチと呼ばれるスイッチだけで、簡単に切替できる。
また、液晶画面は、低反射コートが施され、いろんなシーンでも視認性が高まる。
従来、内蔵グラフィックスは、バッテリーセーブ目的だけの使用だったが、、、今回のVAIO SBは、ひと味違う!
WiDi搭載!
ん?あまり聞き慣れない?
ソニーサイト見ても、全く触れられてないこのWiDi^^;
インテルが開発した「インテルワイヤレスディスプレイ」のこと。
アイオーデータやバッファローが、対応機器を発売中。
その対応機器を、テレビに接続し
ておけば、、、WiDi対応PCから、無線で映像と音声をテレビへ送ることができるというもの。。。
インテルが開発したってだけに、内蔵グラフィックスのSTAMINAへ選択したときに、このWiDiが使用できる。
WiDiは、1080pまで対応しており、VAIO SBの液晶解像度(1366×768)を、外付けディスプレイを使って、デュアルディスプレイ使用する場合に便利そう。
なお、HDMIでも、フルHD出力可能。
★WiMAX標準装備
WiMAXが当たり前のように標準装備になってきた。。。
無線WANも対応だが、カスタム選択となる。
★Quick Boot 対応!
なんだか、これまた、ソニーサイトでの露出度が極端に低いが・・・すごいことだと思うんだけども・・・
Quick Bootという技術で(某社開発)、完全な電源OFF状態から、起動までが、なんと、30秒以下!!!確かに、自社技術じゃないだろうけど、もっと、アピールしてほしかったり^^;
●VAIO SB 基本スペックレビュー
実は、、、既存ZとSの間の位置づけと言いつつ、、、CPUやストレージは完全にZの上をいってしまうスペックという、、、そんな、VAIO SB。。。
まずは、一通りのカスタムを見てもらって、、、ポイントをご紹介。。。
ベーススペック価格154,800円~(いきなり、3月28日15時までのキャンペーン価格!)
※赤字は、、、タブン、店長野田が購入するはずの、スペック。。。
OS (選択可能)
- Windows 7 Ultimate 64ビット 正規版 +15,000円
- Windows 7 Professional 64ビット 正規版 +5,000円
- Windows 7 Home Premium 64ビット 正規版 +0円
カラー(選択可能)
- ブルー(ソニーストア限定) +0円
- ホワイト +0円
- ブラック +0円
CPU (選択可能)
- Core i7-2620M(2.7GHz) +10,000円(キャンペーン)
- Core i5-2520M(2.5GHz) +0円(キャンペーン ベーススペックが5,000円下がってる)
ディスプレイ
- 13.3型ワイドWXGA 1366×768ドット
[VAIOディスプレイプラス]
メモリ(選択可能)
- 8GB(オンボード4GB+4GB) +10,000円(キャンペーン)
- 6GB(オンボード4GB+2GB) +5,000円(キャンペーン)
- 4GB(オンボード4GB) +0円
↑熱弁中の担当さん。。。
ストレージ(選択可能)
- クアッドSSD1TB(256GB×4) +170,000円(キャンペーン)
- クアッドSSD512GB(128GB×4) +70,000円(キャンペーン)
- クアッドSSD256GB(64GB×4) +30,000円(キャンペーン)
- SSD128GB +10,000円
- HDD750GB(5,400回転) +5,000円
- HDD640GB(5,400回転) +3,000円
- HDD500GB(5,400回転) +0円
グラフィックアクセラレーター
- インテル HD グラフィックス 3000/AMD Radeon HD 6630M(切り替え可能)
光学ドライブ (選択可能)
- ブルーレイディスク(DVDスーパーマルチ機能搭載) +25,000円
- DVDスーパーマルチ +0円
無線WAN(選択可能)
- あり +15,000円
- なし +0円
TPMセキュリティーチップ(選択可能)
- あり +2,500円
- なし +0円
バッテリー(選択可能)
- 拡張バッテリー&内蔵バッテリー +15,000円
- 内蔵バッテリー +0円
ACアダプター(選択可能)
- スティックACアダプター(USB給電対応) +5,000円
- 標準ACアダプター +0円
長期保証(選択可能)
- 3年保証ワイド +14,000円
- 3年保証ベーシック +0円
その他主な標準搭載機能
- バックライトキーボード
- 照度センサー
- WiDi
- WiMAX
- 指紋センサー
- Webカメラ
- HDMI、VGA
- USB3.0×1、USB×2
その他ソフトウェア省略^^;
★最大のポイントは、、、いきなりキャンペーンがスタートするってところ。↑の一覧で、(キャンペーン)と書いてあるパーツが、それ。
CPUは、、、上位のものが10,000円、ベースのものが、5,000円安くなってたり、、、
メモリは、、、8GBが10,000円、6GBが5,000円、、、
ストレージは、、、SSD1TB&512GBが20,000円、、、SSD256GBが10,000円、、、
その他、オフィスなんかも、お安く。。。
という、キャンペーンも踏まえて、、、店長野田が買っちゃう予定の、カスタマイズが、↑の赤文字。。。合計253,800円。。。キャンペーンのおかげで、30,000円ほど安くなって
る計算に。
さて、、、SSDの話をしておかないと。。。
↑まずは、、、VAIO Zのベンチマーク比較。
HDD5,400回転に対して、クアッドSSDは、なんと、6.3倍という驚異の速度!!!!
が、、、
が、、、
が、、、
↑VAIO SBの場合は、、、
なんと、、、9.1倍!!!
が、、、
が、、、
比較のHDDスペックをよく見て欲しい。。。7,200回転のHDDと比較しての、9.1倍!!!
単純計算で、、、ZのSSDの、約2倍???
まさかのまさか、、、VAIO Zが、比較対象に使われることになろうとは・・・^^;
これが、、、時代の流れが早い、IT業界の宿命なのか;
お次は、、、これぞ、VAIO SBな、、、スタミナ性能。
Zをしのぐ基本スペックながら、、、とんでもなくスタミナ野郎な、VAIO SB。。。
まず、、、内蔵バッテリーでは、、、8時間~9.5時間!
この幅は、、、BDドライブかDVDドライブか。HDDかSSDかで、、、決まるようだ。詳細は情報公開されてないから、はっきりしないが、おそらく、DVD+SSDが最も省エネだろう。。。
そして、、、内蔵+拡張バッテリーで、、、なんと、15.5時間~19時間という、おそろしい長時間使用が可能になる!!!!
拡張バッテリーは、、、
↑こんな感じで、、、
↑装着すると、こんな感じになるらしい。。。
拡張バッテリーのスペックは、、、
幅314.8×高さ11.9×奥行211.1mm 520g
容量4200mAh
このバッテリーの面白いところは、、、
VAIO SB本体に装着せずに、単独充電が可能なところ!
いつもは、自宅やオフィスで、単独充電させておいて、VAIO SBは、普段持ち歩く。
いざというときに、拡張バッテリーを一緒に持ち出す。
なんていう、従来では、できなかったことが、可能になるね。
もちろん、本体に装着して、充電も可能。
このとき、、、重要な内蔵バッテリーを優先して充電されるようになってるのもうれしい。
その充電方法が非常に、気配りができてて、、、
1.80%まで、1.5時間の急速充電で、内蔵を充電
2.80%1.5時間で拡張を充電
3.内蔵1.5時間→拡張1時間の順に100%充電をする
そして、放電は、拡張を優先して使用する。芸が細かい!
本体が電源オンでも、脱着可能だし、いたわり充電機能も、内蔵拡張ともに対応。内蔵バッテリーの待機時間は、スタンバイで約3日、電源オフで約115日と、飛躍的に伸びてる。
●総まとめ
さて、、、この超長文ブログを、ここまで読んだあなたは、、、買う気マンマンな人ですね?(笑
このVAIO SBは、最近の超ヒットモデルVAIOの、Z、X、Pのように、悶絶しそうなとんがった特長が、外観も含めて、あるとはいいにくいが、、、
実は、、、一つ一つじっくりとスペックを含めもろもろ特長を吟味してみると、意外や意外、非常に魅力あるVAIOだということに気づくはず。
おそらく、、、もう少し小さければ、、、もう少し軽ければ、、、もう少し液晶解像度が高ければ、、、そんな風に思う人は、たっくさんいるだろう。が、現実的な価格のことを考えると、なかなかどうして、バランスがとれたVAIOといっていいんじゃないだろうか?
VAIO Zをしのぐ基本性能で、スタミナ。。。Zより、缶ジュース一本分重いボディ、、、
たぶん、Zと迷う人が大勢いそう^^;
そして、、、Zオーナーのみなさん、、、店長野田もふくめて、ちょっとジェラシー^^;
あくまで個人的な意見では、、、もう一声解像度が高ければ、なんの迷いもなく、少し追い金してでも、スパっ&ポチっなんだけども。。。
とりあえず、、、店長野田も、、、3月17日(木)10時まで、購入を悩んでみようかなと思ったり。。。(買う7:買わない3 そんな現状っす)
しかし、、、ソニーさん、悩ませるVAIOを作ったもんだなあ・・・