Atmos非対応のAVアンプ「STR-DN1070」「STR-DH770」発表。なんでだろう???

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左:STR-DN1070 ソニーストア価格64,880円+税(6月18日発売)
右:STR-DH770 ソニーストア価格35,880円+税(5月21日発売)

プレスリリース
STR-DN1070
STR-DH770

2機種とも、4K/HDRのパススルーに対応。DN1070は、DSDネイティブ再生に対応。4K&ハイレゾを積極的に推進しているソニーらしい。h.ear go追加で、ワイヤレススピーカーシステムも組める。面白い。
AVアンプラインナップは、今回の新機種2モデルのみとなり、相変わらずのフラッグシップ機(旧9000番クラス)不在どころか、ミドルクラス(旧5000番クラス)すら不在という、少々さみしい状況。
熱望されている、Dolby AtmosやDTS:Xといった立体音響には、今回も非対応。本当に残念すぎる仕様。なぜだ?

さて、、、製品については、

プレスリリース
STR-DN1070
STR-DH770

↑こちらを見ていただきたい。

今回は、製品詳細ではないところで、ちょっと考察してみたいと思う。

★AVアンプに求められることは?

当店では、1年を通して常時ホームシアター案件を抱えさせていただいているおかげで、多くの生の声を聞くことができる。

音質を求めるお客様は、驚くほど少ない。ウォークマンでは、ハイレゾ普及率は非常に高いと感じているが、ホームオーディオでは、普及率は低いと感じている。ホームシアターではなおさらで、音楽は聞かないからハイレゾはいらないです。といった声もあるほど。
たまに、強烈に音質を求める方もいらっしゃるが、そういう場合は、AVアンプに、より高音質なオーディオアンプを接続し、フロントスピーカーだけ独立させるのだ。手っ取り早く高音質化が可能だし、システムの自由度も広がる。

また、機能面では、少し前なら、HDMI端子の数を重要視することが多かったが、今回の下位モデルで4系統、上位モデルでは前後面あわせて6系統装備されており、あまり気にする必要もなくなった。
ZONE機能は、喜ばれる機能の一つではあるが、別途アンプを用意したりして、シアターシステムと独立させることで代用できることから、必須機能という見方はしてくれない。

で、核心に触れるが・・・立体音響=Dolby Atmos、DTS:Xについて。
最近では、住宅メーカーのモデルハウスですら、Atmos対応を謳っているところも増えてきており、また、ホームシアターファイルや、ホワイエといった、専門誌でも、露出度は高い。つまり、玄人さんじゃないお客様への認知度もぐんぐん上昇しているのだ。となると、シアターシステムをご提案するときに、アトモス非対応のソニーのAVアンプをすすめのには、勇気がいるのだ。
また、HDMI端子の数は、セレクターで増やせる。高音質化や、ZONE機能などは、前述の通り。これら代替方法は用意できるが、「対応規格」については、代用することはできない。
先日、5年くらい前にインストールさせてもらったシアターシステムのオーナーさんから、「アトモス」対応にしたいと相談されたが。当時、アトモスなんてものは存在すらしておらず、当然AVアンプは非対応。買い換えてもらうしか方法はない。

少し極論になってしまうが、AVアンプに求められることは、ある意味、「対応規格の豊富さ」だと思う。新規格が登場すれば、よほどの理由がない限り、いち早く自社製品に反映すべきだと思う。その規格が普及するかどうかを見極めてからの対応では、遅いんだよね。AVアンプなんて、そうは買い換えないんだから。
だからこそ、お客様へのご提案時は、必ず、ホームシアター業界のトレンドの話、規格の話などのご説明は、マスト事項だと考えている。今なら、アトモスの話をしないわけにはいかないのだ。さらに、アトモスは、最低限天井にスピーカーを2つ追加するだけという、低予算で実現可能だから、導入しやすい。アトモス非対応のAVアンプって、ヒジョーにオススメしづらいんだよね。

ソニーさん、、、アトモス対応しない理由をきちんと説明してほしいっす。一刻も早く、AVアンプ全機種、アトモス対応にしてほしいっす。

ということで、今日は、ソニーさんへのお願いブログでした。。。

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