好評のBAヘッドホン、「XBA-1SL 2SL 3SL 4SL」 4機種まとめてまったりぃなレビュー。。。
Sony Tablet、ウォークマンZ、PS VITAと、、、年末は、怒濤のモバイルデバイスラッシュで、ヘッドホンのお世話になることも多い季節。。。
そして、当ブログでも、単発的に、BA(バランスド・アーマチュア)ヘッドホンシリーズを取り上げて来たけど、、、今回、主力の4機種を、比較しつつ、まとめて、レビューしちゃうぞと。
もちろん、、、当店店頭には今回の4機種+αで試聴展示もしており、今回のレビューも、じっくりと、ゲンブツで試聴しての、「店長野田の独断と偏見レビュー」になってるんで、そこんとこよろしくどーぞー。。。
●BA(バランスド・アーマチュア)うんちくとか。。。
ソニーが力をいれてきた従来方式が、ダイナミック型。その一方、市場では、他メーカーが、BA型製品を次々と発売していっている。
元々、BAは補聴器用として使用されてきており、特に目新しい技術ではない。ところが、開発自体、専門メーカーでないと困難とされており、BAドライバーユニットだけ買ってきて、製品に組み込んで販売するという形を取っているメーカーも多い。そんな中、、、2008年、ついに、ソニーがBA開発に乗り出し、、、3年の月日を費やし、自社開発&自社生産にて、製品化に成功!自社開発&自社生産によるコスト削減、また、一般的には手作業生産といわれるBAユニットを、オートメーション生産に成功。これにより、他メーカーの同等クラス(ドライバー数)の半額近くという低価格での販売が可能になったという。。。 なんか、価格破壊な印象^^;
ちなみに、、、ソニーは、BAドライバ自体は、国産。製品本体の組み立てはタイ。そのため、例の洪水で発売も遅れ、その後の供給も滞り気味らしい)
さて、、、
BAは、ダイナミック型に比べて、高感度で、細やかな音作りが可能。後述する、周波数特性がフラットにしやすい。そして、本体そのものが小さく、さらに、密閉性に優れているなどの特長がある。反面、やや低音が出にくいという特性も持つ。
ってことで、小型ボディを生かして、4SLのようにBAドライバーユニットを4つも搭載したり、BT75やNC85Dのようにボックスレスが可能になったり。そして、高い密閉性を生かして、S65のようにすすぎ洗いまでも可能な高い防水性が実現したり。また、密閉性が高い=音漏れも少ないというメリットも。これ、結構ポイント高いよね→電車通勤な都会の人。。。
●各4モデルの、、、まったりぃなレビュー。。。
↑各モデルの特性と特長。。。
XBA-xSLという型番は、、、xの数字が、そのまま、搭載BAドライバーの数を表している。
↑の周波数帯域グラフを見てもらいながら、、、
(周波数帯域グラフの見方・・・基本的に、一直線=フラットがうれしい)
BAドライバー1発搭載の、XBA-1SLは、もちろん、低音~高音すべてを担当するフルレンジドライバーを搭載。このフルレンジドライバーが、XBA-xSLすべてのベースになっている。このフルレンジに、ウーハーやトゥイーターを追加することで、音色を変えていっている。
フルレンジに、ウーファーを追加し、デュアルBAにしたのが2SL。たしかに、グラフでは、低音部がぐっと改善されてる。
さらに、トゥイーターを追加し、トリプルBAの3SLでは、高音部が改善されている。
さらにさらに、スーパーウーファーを追加した、4SLでは、さらにさらに、低音部が、ぐぐっと改善されている。
グラフは一直線がいい、、、というのをふまえてみると、、、XBA-1SLあたりが一番ヨサゲに見えるわけだが、、、音ってのは、本当に奥深いもんで・・・。また、単純にモニターヘッドホンとしてなら、フラットな特性がいいんだろうけど・・・。
実際に聴いてみると、、、音の好み、どんなジャンルの音楽を楽しむか・・・などなど、一概には、4モデルのどれがいいとは言いにくかったりする。音色が違う。といったほうがいいかも。とはいっても、ドライバーが追加された分(たとえば、トゥイーターが追加されたモデルは、高音がしっかりと出る)は、はっきりと効果が現れている。ただ、言えるのは、、、全機種のベースになってる、シングルBAのXBA-1SLが、すごくよくできてるってこと。っていうか、強烈にコストパフォーマンスがイイ!付属ヘッドホンからのステップアップにはオススメできる。
それと・・・これは、気のせいな気もしないわけでもなかったりあったりだけど・・・(かなりアバウト^^;)ドライバーが追加されただけの音色の違いじゃなく、たとえば、1SLと2SLは、低音だけの違いのはずが、2SLのほうが、高音に伸びがあるように感じる。3SLと4SLも同じく、4SLのほうが高音が出てる。
さて、、、お次は、音楽ジャンルごとに、どうか?
J-POPばかり聴く店長野田だけに、あまり多ジャンルのソースは持ち合わせてないんで、とりあえず、クラシック、J-POP(シンセ音源有り)、J-POP(シンセ音源無し)、サックス系ジャズで、聴き比べ。
まずは、個人的にはほとんど聴かない、クラシック。
3SLや、4SLは、、、うるさい;特に高音が耳障りに感じる。
その点、2SLや1SLは、耳に心地よい。オススメは、1SLかも。
J-POP(シンセ音源有り)、、、1SL、2SLは、、、すごくいい感じだけど、、、ちょっと物足りないというか。3SLが一番よかった。なんというか、、、カラオケボックス行って、1人で静かに歌ってるのが、1SLと2SL。もりあげ隊長がもりあげすぎてるのが、4SL。3SLは、もりあげ隊長が絶妙のタイミングでアイノテ入れてくれ、歌ってる本人、大満足。そんな感じか(笑
J-POP(シンセ音源無し)、、、これぞ、4SLだ!いいね!とにかく、楽しくなるよ!下から上まで、ガツンと高解像度の音が!心地いい!1SLや2SLはちょっと物足りなさげ。
それと、、、ボーカル主体なバラードなんかも、4SLがいいかも。
サックス系ジャズ。2SL or 3SLがいい。4SLもいいけど、そこまではいらないかも。
ということで、店長野田独断偏見な試聴レビューとしては、、、
好みではなく、音源によって、得手不得手があるぞ。というのが、ソニーBAリスニング4モデルの感想。設計者さんがおっしゃってるとおり、どれがいいではなく、それぞれ特性が違うぞと。
ヘッドホンってのは、音源を忠実に再現するためのモニター系とか、ズンドコと低音を聞かせたタイプとか、、、ソニー製だけでも、価格以外にも様々な種類がラインナップされている。モニター系以外は、好みや、聴くジャンルにあわせて選ぶべきで、オールマイティーなヘッドホンは、ある意味器用貧乏になってしまうかも。
そういった意味では、ソニー初のBAシリーズのリスニングモデル4機種は、高音、低音の各ドライバーの有無で、ある程度音色が想像できて、チョイスできるから、選びやすいかもしれない。少なくとも、ボーカル有りの音楽なら、ソニー製他のシリーズ含めて、BAシリーズの中から選んで間違いはないかな。
で、、、最後に、、、巷で言われてる、3がいいとか4がいいとか、、、これも、結局のところ、音楽ソースによるんだろう。圧倒的に3か4と言われてるのは、やはり、ボーカル入り音楽を聴く人が多いってことだと思う。。。
こんな感じで、まったりぃなレビューはいかがでしたでしょうか?