24-200mm 全域F2.8レンズが、10万少々。安いと感じたら、買うと幸せなサイバーショット「DSC-RX10」実機レビュー。
いや、まじで、実際、24-200 F2.8通しなカールツァイス、、、そんなレンズって、セレブすぎて、一般ピーポーじゃ、変えないシロモノだと思うわけで。
そんな、スゲーレンズを搭載した、サイバーショット「DSC-RX10」が登場したのは、α7と同タイミング。ちょっと、影隠れ感が残念だけど、実際さわってみると、やっぱり、レンズのスペックは、あなどれない。スーパーなサイバーショットに違いなしっ!
ってことで、実機をお借りしたので、作例なんかも交えつつ、レビューしてみよう。
※なお、お借りしたのは本体だけ。開梱レビューや、付属品お披露目などは、なし。
↑ソニーの公式サイトに掲載。
やっぱり、こういうイメージだよねぇ。実際、RX10のレンズスペック(焦点距離、F値)に近いレンズをピックアップすると・・・
ま、まじか。これでも、70-200 F2.8 で、広角側が・・・
実際は、フルサイズもイケルわけだし、単純比較はできないけど。
とまぁ、Aマウントα用なら、こんなに高価になるほどのレンズスペックだ!というのを踏まえて・・・。
●24-200 全域f2.8の、カールツァイスレンズ
とにかく、DSC-RX10を語るには、ここしかない!と言っても過言じゃないほど、レンズスペックが突出しているわけで。カールツァイスで、24-200mmズームで、、、さらに、全域でF2.8。強烈なスペック。明らかに、レンズありきのサイバーショット。「このレンズ、、、カメラ本体が付属してるぞ!」っていうイメージかも?
いきなり細かい話だけど、このレンズ、F値設定が、面白い。っていうか、男心をくすぐる♪
↑見よ!F値は、メカニカルリングで、行なうのだっ!!!
全域F2.8固定が可能だからこそ、ズームにあわせてリングが可変する必要もないし、ズームにあわせて換算する必要もないし。
さらに、このメカニカルリング、、、まだ、すごい機能があるっ!
↑レンズ本体脇に、「CLICK ON/OFFスイッチ」が!
クリックのオンオフ、、、なんのこっちゃ?
RX10をお借りした状態では、このスイッチが、OFFになっていたらしい。
OFFで、F値メカニカルリングを、まわすと、、、非常に滑らかな動作。これなら、ファインダー覗きながら、F値を自由自在に変更できる。背景ボケ具合もリアルタイムにファインダーや液晶モニターに反映されるから、わかりやすい。
が、、、滑らかは、いいことばかりじゃなくて。なにげなくさわっても、動いてしまう。開放で背景ボケな撮影してても、気がついたらリングが動いてて、ボケが甘くなってたり。
そんなときは、、、CLICKスイッチをONにしよう!
すると・・・メカニカルリングの目盛りごとにクリック感が発生!目盛りごとに、カチッカチッと。このギミック、、、是非一度さわってみてほしい。「おおお」って思うはずだから!
では、、、最広角24mmと最望遠200mmで撮影した作例を。
↑24mm
いつもの店長デスクからの何気ないスナップ撮影ですら、なにやら、ヌケがいいというか、空気がきれいというか。
↑200mm
これだけのズームが効きつつも、F値は、2.8固定ってんだからすげー。
200mmでも、手ブレ補正が十分効くから、撮影しやすい。
↑24mm F2.8
さすが、かなり、広い視野が確保されてるね。
↑200mm F2.8
すごい寄れるねぇ。ちょっと、絞ってみて、輪郭をもう少しシャープに撮影してみる。
↑200mm F6.3
うん。こっちのほうが、好きだな。輪郭が変わったのが十分わかるね。これ以上絞ると、立体感がなくなりそう。
200mm撮影だから、これだけ絞っても、背景もほどよくぼけてるし。やらしいボケじゃないのも、ツァイスだからこそ。
つづいて、ボケ。。。
↑200mm F2.8 最望遠&開放で、背景ボケを。。。
↑200mm F2.8 最望遠&背景で、、、先ほどと全く同じ被写体&ポジションで、今度は、前ボケを。。。
どちらも、ボケは、輪郭がとろけるような。。。いいっすねぇ。
↑200mm F2.8
このレンズ、最望遠200mmでも、最低撮影距離がなんと、レンズ面から30cm!マクロズームが可能。
この被写体の花、、、造花なんだけども、その生地までもがくっきり写ってる。わかりづらいから、ピン合わせてるところを拡大してみる。
↑まさに造花(笑)
マクロズームが便利だから、、、最広角と、最望遠で、同じ画角で撮影してみた。
↑24mm
↑200mm
どちらも同じようにみえるけど、24mm広角のほうが、写真奥のほうが広角ならではのゆがみが出てるのがわかる。それに対して、200mmでは、特に不自然さはない。マクロ撮影は、広角側で撮影することが多いけど、大きめの被写体の場合は、ゆがみが気になるから、200mmでのマクロズーム撮影は、重宝するはず。
お次は、小さな被写体を使っての、「最短撮影距離」でのマクロ撮影。
↑24mm(レンズ面から3cm)
↑200mm(レンズ面から30cm)
影ができないように、机の上に10円玉を自立させて撮影してみた。それでも、24mmでは少々影が入ってしまったけど。
こういう撮影だと、うしろがどっかーんとボケさせられるから、200mmでのマクロズームが面白いね。影も気にしなくていいし。
●レンズ以外の話もろもろ。
↑どうみても、レンズがごつい。
↑角度変えて見ようが、レンズありきのカメラ。
↑正面から見ると、なおさら^^;
↑最近の上位モデルは、αサイバーショット問わず、ファインダーも液晶モニターも、光軸上に統一されてる。撮影しやすいのは言うまでもなし。
↑最上位サイバーショットとして、操作ボタン類は多く、カメラ操作に慣れてるひとは、Menu階層迷子にならなくてすむ。。
↑親指でまわす、コントロールダイヤルが、小さすぎて少々回しづらいのが残念。それと、コントロールダイヤルが、人差し指のところにも欲しかった。
↑やはり、露出補正ダイヤルの配置は、大きな進歩。
α7でもそうだが、とにかく、便利。
↑レンズには、2つのリングが配置。
左の太めのリングは、電動ズームリング兼マニュアルフォーカスリング。
右の細めのリングは、F値専用リング。メカニカル。
↑NFCセンサーは、右手グリップに配置されてる。
↑3軸は、α7にも非搭載だが、α77、99の特権なんだろうか。
左側面には、α7と同じ配置の端子類。
上から、マイク、ヘッドホン、マイクロUSB(マルチ端子)、マイクロHDMI。
↑α7にも欲しかった、フォーカス切替スイッチ。
↑昔ながらのワイヤーレリーズが使える!玄人好みっていうか、その層を意識してるよね?
↑バックライト付きのサブパネル
↑レンズキャップは、あの、DSC-RX1付属のもの(なんと、7,000円少々する、おそらくアルミ製)と、同じデザイン!でも、材質が樹脂だから、945円(部品番号X-2588-286-1)。
●まとめ
あくまで、個人的に、外観というか、デザインというか、、、
眺めてるだけで、ごはん一杯いただける。という類の製品ではない(伝わるだろうか笑)質実剛健カメラだ!
α7なんかは、まさに、その領域。
が、、、コミコミで813g(α7は、24-70ツァイス装着で900g)という、超絶な軽さ。1インチセンサーという、サイバーショットとしては、RX100同等のどでかいセンサーサイズ。で、くどいが、すんごいレンズが搭載されてて。
もう、これだけあれば、それこそ、なんでもどこでもいつでも撮影できるだろう。まさに、オールマイティーカメラ。
ぱっと見、一眼だけど、非レンズ交換式カメラってやつは、ニッチなカテゴリー。それだけに、α7の影に隠れて・・・なんて思ってる人がほどんどだろうが、考えようによっちゃぁ、他のカメラが、RX10に食われちゃうなんて可能性もあるかも。
それくらい、だれにでもフィットする可能性の、画期的なカメラだと思ったり。
あ、そうそう、バッテリーの減りが少々気になる。電動ズームだからか。予備バッテリーは検討すべし。
200mm F8(小一時間程度の室内撮影だけしか試せてないけど。開放撮影もいいけど、最望遠200mmで、ぐっと絞りあげ、被写体くっきり、背景ボケボケっていう撮影もいいかも? 200mmでの最低撮影距離が短いからこそできるワザ。)
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