<追記:WinPCのMiracastに対応>空間を楽しめるアイテム「ポータブル超短焦点プロジェクター LSPX-P1」は、噛めば噛むほど楽しい!

DSC00244

ポータブル超短焦点プロジェクター LSPX-P1 ソニーストア価格92,500円+税

ソニー商品情報
Life Space UX

※巻末に、2016年4月20日アップデートにより対応となった、Windows PCによるMiracastについて、追記。

「暗い」

最初に見た、LSPX-P1の印象。
最近は、家庭用プロジェクターの性能も飛躍的に向上し、一昔前の業務用プロジェクターですらかなわないほど。明るいし、メリハリくっきりだし。とにかく、高画質。それに対して、このLSPX-P1の画質ときたら・・・。やっぱり、真っ暗闇にしないとだめなんじゃないか?
ところが、展示機入荷後、数日ほど、さわりまくってみると、がらっと印象が変わってしまった。どうやら、そもそものプロジェクターの概念を超越したところに、このアイテムの価値があることに気づきはじめ・・・。

ということで、プロジェクターについて詳しい人ほど、これ、暗ぇじゃねぇか。だめだろ?って思いがちだけど、実はそうじゃないってことを冒頭にお伝えし、、、開梱作業から見ていってみよー。

●開梱

DSC00121

↑入荷時、、、まさに、この状態で、店内にやってきたのだ。なにが来たのかと。

ちなみに、、、

DSC00106

↑同じく、Life Space UXファミリーの、グラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」も、これより少し背が高い、同じデザインの梱包なのだ。

DSC00123

↑上箱をすっと上へ持ち上げて取ったところ。いきなり、本体がお目見え。

DSC00124

↑まさに重箱。さらに上げ底になってて本体の下には、ACアダプターが。

DSC00125

↑その下には、、、ワイヤレスHDMIユニット。

DSC00126

↑さらに上げ底下にそのACアダプター。

DSC00129

↑付属品は、本体やAC以外は、AVマウスのみ。
ワイヤレスHDMIユニットに接続した、BDレコーダーなどの赤外線受光部に、AVマウスを貼り付けておけば、、、そのリモコンを本体へ向けて使用すると、本体→ワイヤレスHDMIユニット→AVマウス→BDレコーダーという流れで、リモコン信号が届いて、操作ができちゃう。という、ソニー得意の仕組み。

DSC00143

↑本体用ACアダプターは、、、意外にも、一部VAIOに使われるモノと同じ。容量は3.3A。これ以上のものならVAIOのでも使えるはず。

DSC00144

↑ワイヤレスHDMIユニット用のACアダプター。先が黄色いから、極性統一プラグだと思われる。original_LSPX-P1_design_handcarry

↑バッテリー駆動2時間可能で、このコンパクトさ。
(充電は4時間)

DSC00138

↑パンチングメタルと、革風柄の樹脂パネルに覆われた外観。黒い箇所が投射窓で、映像が出るところ。

DSC00139

↑普段使いで唯一操作するところ。横長シルバーの電源ボタン。操作は長押しで。というか、これしか操作ボタンはついてないのだ!なんていう割り切り。

DSC00140

↑端子類。オートフォーカス用の測距センサーなんかもここに仕込まれてる。

DSC00141

↑ワイヤレスHDMIユニット。本当に軽い。持ってみても、モックアップと思うほど。

DSC00142

↑HDMI INとOUTがあるのが便利。BD→TVという配線になっている場合でも、HDMIケーブルを1本追加して、BD→ワイヤレスHDMIユニット→TVと、間にはさむだけでOK。

●まずは、設定を。

DSC00146

↑電源ボタン長押しで、オンオフができる。電源入れると、白いランプが店頭。上品な白を採用してくれて正解!

DSC00145

↑早速、SONYロゴが出迎えてくれた♪

DSC00147

↑おおお、最初のオープニング画面だ。QRコードが表示されてて、読み取ると、専用&必須アプリの「ポータブル単焦点プロジェクターアプリケーション」サイトへ飛ばしてくれる。もちろん、手元のスマホにインストールしておこう!

ここからは、、、スマホ側の操作に。LSPX-P1は、スマホ必須。これがないと、音量操作すらできない。

専用アプリを起動すると、すぐに設定画面になって、、、言われるがままにすすめると、そのまま、設定完了となる。

Screenshot_2016-02-14-13-04-08

これが、基本画面。
できることは、大きく分けて、ポスター、HDMI、写真をキャストの3つ。
また、スマホの画面をそのまま投影する、スクリーンミラーリングも対応している。(つまり、Youtubeや、その他動画なんかも、スマホの画面をそのまんま映せるから、投影もできるってわけ)
その他、電源ボタンは、プロジェクタースタンバイ。電源オフではない。消画される。
右下の設定ボタンで、、、

Screenshot_2016-02-14-13-06-59

↑プロジェクターの操作パネルが表示される。
設置環境によって、画面上下反転使うのと、音量はよく使う。それ以外はあまりお世話にはならなくてよさげ。

右上の設定ボタンで、

Screenshot_2016-02-14-15-33-37

↑設定画面が表示される。
最初は、まず、アップデートをタップして、ファームウェアのアップデートをやっとこう。
ネットワーク設定は、使用環境によって、「WiFi Direct」でお世話になるから、覚えておこう。

DSC00155

↑本体が終われば・・・

DSC00232

↑入力を基本画面から、HDMIに切り替えると、ワイヤレスHDMIユニットも自動的にアップデートがはじまる。

●使ってみる

●もっともよく使うであろう「ポスター」

Screenshot_2016-02-14-13-04-53

マイスライドショーをのぞき、すべて用意されたコンテンツを再生するモード。
天気は、スマホの位置情報から現在地の天気をわりだし、その天候にあわせた写真を表示してくれる。

DSC00151

↑「Window」が結構おもしろい。白壁にでも映しておけば、どこかの窓越しの風景が投影されるため、そこに新たに窓ができたようにみえる。もちろんきれいな風景ばかりで、楽しい。ソニー自慢のSXRDデバイスにより、想像以上に色再現性がすばらしい。

DSC00160

「時計1」~「時計4」は、デジタル、アナログ時計を投影する。もちろん、リアルタイムの正確な時刻を表示してくれる。

唯一、自分の好きなものを投影できるのが「マイスライドショー」。スマホ内の写真を選択し、あわせて、BGMも選択。音楽付きスライドショーを楽しめるのだ。
このとき、BGMは、MP3かMP4じゃないと再生されないっぽい。FLACはだめだった。ちょっと残念。
対応静止画フォーマットは、JPEG、GIF、PNG、BPM

で、、、全体を通して、「ポスター」は、スマホでコンテンツを指定した後は、スマホ依存しない模様。電源切っても投影しつづけるのだ。
最初にコンテンツを選択したときに、少し待ち時間が必要だが、その際に、プロジェクター内蔵メモリーへデータ転送している様子。マイスライドショーでは、選択した写真、音楽が、明らかに1つずつ転送されているのがわかる。

●HDMI

ワイヤレスHDMIユニットに接続した、機器の映像を映す。。。

DSC00236

↑VAIOから、図面を表示してるところ。
この時は、白テーブルだから、そのまま直接到底しているが。
A3用紙をスクリーン代わりにすることが多いと思われる、机上投影では、そのA3用紙に直接メモ書きできるし、、、図面修正もできるし。当然、PCで手を加えれば、即映像に反映されるし。結構おもしろいかも。

アメリカドラマを一本視聴してみたが。
まず、内蔵スピーカーのクオリティに驚かされる。この手の小型プロジェクターに内蔵されたスピーカーに、だれが期待するだろう。いい意味で完全に裏切られた気分♪確実に映画用プロジェクター、映画用スピーカーとして駆動できる!

●写真をキャスト

マイスライドショーとの大きな違いは、スマホ内の写真を1枚だけ選択して即投影するっていうところ。複数選択はできないかわりに、設定もなにもいらなく、写真を選べば即時に投影される。また、動画(MPEG2、H.264、MPEG4、H.263)も対応可能。やはり、このときも、映像としてではなく、データとしてプロジェクターへ転送するため、スマホ依存しない。対応フォーマットが限られてるのは、プロジェクター側依存のため。

●スクリーンミラーリング

DSC00163_1

↑スマホの画面をそのまんまプロジェクターへ投影中(スクリーンミラーリング)

この機能のおかげで、スマホ画面に映っているものは、すべてプロジェクター投影が可能になるのだ。

ただし、スマホが、スクリーンミラーリングに対応していないとだめという、条件が付く。

今回は、店頭展示しているXperia J1 Compactや、店長野田のXperia Z5 Premium使用したが。Xperiaなら、通知バーをひっぱって、スクリーンミラーリングアイコンをタップするだけで、表示されるはず。
(もしくは、設定→Xperia接続設定or機器接続→スクリーンミラーリングで、OK)

動画フォーマット、静止画フォーマット、音声フォーマット、、、すべてスマホ依存。スマホで画面表示できたり、音声再生できるものは、すべてプロジェクターで投影&音声再生が可能。
また、このとき、屋内で無線ルーター経由で使用していても、屋外の無線ルーター無し環境で使用していても、直接WiFiでスマホとプロジェクターが接続される(設定はいらない)スマホの操作だけで、OKなのだ。

y_LSPX-P1_22-80inch

アウトドア好きな人は、白いシーツでも用意していけば、屋外で映画見たりできる。寝室で、スマホと、プロジェクターで映画が見れちゃう。しかも、どちらもバッテリー駆動可能だから、楽ちん。

この項目最後として、、、スクリーンミラーリング最大の弱点。
画面消画時、、、当然、スクリーンミラーリングはスマホの画面そのままが再生されるから、、、やっぱり、画面真っ黒に。。。最中は、スマホ画面はつけっぱなしで!

●WiFi Directについて

Screenshot_2016-02-13-13-47-55

↑設定画面内。

最初、かなり戸惑いまくりで、このWiFi Directの立ち位置が理解できず。。。
ってことで、ご参考になればと思い整理してみる。

まず、WiFi Directは、いつ使うのか?

・無線LANルーター(アクセスポイント)がない
・専用アプリから写真などを投影する

この条件が両方そろってるときのみ使用する。ということ。
じゃ、この条件にあわないケースはどういうケースかというと。

まずは、屋内など無線ルーター(アクセスポイント)がある場合。もちろん、モバイルルーターでもOK。
この場合は、WiFi Directを使う必要は一切なし。スマホも、プロジェクターも同じ無線ルーターに接続しているため、写真などのデータ転送も、スクリーンミラーリングもそのまま使用できる。

それともう一つのケース。屋外で、スクリーンミラーリングを使う場合。
これが、ややこしかった。スクリーンミラーリングは、無線ルーターを介さずに、機器同士をWiFi Directを使って接続し、画面を送る機能。今回の場合は、WiFi Directっていう設定があるから、頭が混乱してしまった。
↑設定画面見ると、WiFi Direct使用時は、スクリーンミラーリングなどは使えなくなります。と明記されている。えぇえええ。ってことは屋外でも無線ルータ必須ってことなのか?と。
答えは、NO。屋外で使用する場合でも、スクリーンミラーリングする場合、プロジェクター側の設定、つまり、専用アプリを操作する必要はなし。整理すると。

屋外(もしくは、無線ルーターない環境)で使用する場合。
・専用アプリからの映像&音声再生時は、WiFi Direct をオン。
・スクリーンミラーリングするときは、WiFi Directをオフ。

ということ。まる1日頭悩ませてしまった。余計なこと考えなくてよかったというオチ^^;

●まとめ

LSPX-P1_img001

本来、プロジェクターは、シアター用途 or ビジネス会議用途が完全に主流。そのため、手軽さよりは、明るさ重視、画質重視だった。

ポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」は、その概念を完全取っ払い、やや語弊があるが、画質、明るさは置いておいて、コンパクトさ、バッテリー搭載、専用スタンドによる使用シーン拡大といった、本来のプロジェクターのスペックではないところに注力した、面白いアイデア製品だと感じる。

LSPX-P1_img005

超短焦点としているのも、非常に面白く、それにより、卓上に投影するという、ありそうでなかった、新たな視聴スタイルも可能になってる。
original_LSPX-P1_top5_projection_floor

コピー用紙がスクリーンになる!ぶっ飛んだスタイルで楽しめてしまう。

LSPX-P1_img007

また、ハードだけでなく、内蔵コンテンツも、かなり練り込んでいる印象。
Windowなんかがまさのそれ。↑このシーンなんか、だれが見ても、普通にリアルな窓越しに風景が見えてるとしか・・・。

original_LSPX-P1_top5_contents

↑さらに、、、時計機能。これは専用アプリが内蔵されてると思われ、スマホからは、時計表示するという切り替えだけで、あとはスマホ依存せず、単独で、時計表示してくれるという。しかも、アナログ時計モードでは、リアルタイムに動く、秒針表示なども可能。ナイスアイデアだねぇ。

LSPX-P1_img008

↑コンパクトで、バッテリー駆動も可能という手軽さ、そして、洗練された外観が、食卓の隅っこにちょこんと置いても絵になり、気軽に映像を投影する気分にさせてくれる。

LSPX-P1_img009

↑がっつりと、映画などを楽しむこともできつつ、、、

original_LSPX-P1_top5_projection_wall

↑BGVとしても楽しめる。見なくてもいいのさ。BGMと一緒。頭のすみっこで意識してるだけでOK。
従来、プロジェクターの映像を投影してるのに、見ない。っていう選択肢はなかったよ^^;

以上、、、最初に、製品担当者さんに、「これ、暗すぎるでしょ?」と、毒を吐いた、店長野田が、いろいろ悪戦苦闘しながら、あーでもないこーでもないと、いろいろ遊びまくった結果の感想。1stインプレッションから、これほど、印象が変わってしまう製品もめずらしいのだ。

この製品、、、従来のソニーファンだけじゃなく、是非是非、ハイセンスなデザイナーさんなどなどの、突拍子もないアイデアで遊んでもらって、その方法をご教授願いたい感じ。。。

●(2016年4月20日追記)アップデートにより、Windows PCのMiracastに対応

DSC01064

2016年4月20日、Miracast対応のWindows PCと、ダイレクトで接続できるようになる機能と、スタンバイ中でも、時間指定でオンオフができる機能、2つのアップデートが配信開始となった。

●アップデート

Screenshot_2016-04-20-13-09-37

まずは、スマホアプリが、最新バージョンへ更新する。

続いて、、、本体を電源オン、スマホアプリを起動し、アプリの設定を開く。

Screenshot_2016-04-20-13-10-00

↑アップデートをタップして、次の画面でもアップデートをタップ。

Screenshot_2016-04-20-13-10-09

↑1.1→1.5へと一気にナンバーが上がるんだね。アップデート実行をタップ。

この後、ファイルのダウンロードがはじまり、その後、、、

Screenshot_2016-04-20-13-13-36

↑本体へのアップデートプログラムの転送がはじまるんだが・・・これがまた、ビミョーに長くて。WiFiの状況にもよるんだろうけど、実際、時間計ってみたら、

Screenshot_2016-04-20-13-20-59

約7分間、スマホの画面が一切変わらず、フリーズしたのか、どうなったのか、さっぱりわからなくて、めいっぱい不安だった。約7分、、、ご参考までに。

●Miracast試す

Screenshot_2016-04-20-13-24-18

↑本体は、ポスターモードにしておいて、、、後はPC操作。

20160420_134020

↑Windows10を例に。Winキー+Aで、アクションセンターを開き、接続をクリック。

20160420_134040

↑Miracast(ワイヤレスディスプレイ)対応の機器類が複数あれば、それらがまとめて、びやーーーっと表示されるから、その中から、本機を選択。以上。

DSC01064

↑ このときは、PC画面とのクローンで表示してるから、低い方の解像度である、LSPX-P1の1366 x 768に固定されてしまっているが、クローン(複製)以外にも、拡張も可能なので、いわゆる、デュアルディスプレイとして使用できる。が、、、表示に遅延はあるので、ご注意を。

Miracast使用時は、ルーターはなくてもOKなので、屋外での使用も無問題。これからのGWにアウトドアなんかでも活躍しそう。。。

●自動電源オンオフ

Screenshot_2016-04-20-21-05-13

↑設定の中の、自動ON/スタンバイに、時間を指定してONと、スタンバイという項目が追加された。
機能は名称のとおり。BGV的な使用方法がメインとなるはずの本機には、どうして最初からこの機能がなかったのか?っていうくらい、普通に使える機能だよね。

—————————————————–

DSC00185_1

当店、絶賛常設展示中!!!

商品詳細や、ソニーストアでのご注文など、、、ソニー商品情報
Life Space UX

店長野田の記事が気に入ったらシェアしてね
  • URLをコピーしました!
目次