<カスタムケーブル>ウォークマンのバランス出力を、スピーカーで鳴らす!!!

「ウォークマンをスピーカーで鳴らしたい!!」

イヤホンもいいけど、スピーカーならではの楽しさもあるしねー。
で、、、ウォークマンには、「DSDリマスタリングエンジン」、「DSEE Ultimate」、「バイナルプロセッサー」(←個人的に好きなやつ♪)、「DCフェーズリニアライザー」といった、「ならでは」の機能があり、スピーカーでもそれらを堪能するべく、ウォークマンを、オーディオアンプにつなぎたい。USBデジタル接続では、それら効果は働かず、ヘッドホン出力端子を使って接続するしかないのだ。※確かに、アンプを通ったヘッドホン出力を、さらに、アンプへ入力するのはちょっと・・・という気もするが。

どうやってつなぐか?

それぞれの機能について詳しくは、ウォークマンページへ

目次

オーディオアンプと、バランス接続できるのか?

さて、、、ヘッドホン出力をオーディオアンプにつなぐことになるわけだが、アンバランス端子よりは、当然、バランス端子がいいに決まってる!

そこらへんについては、バランス、アンバランスを理解しておく必要がある。

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そして、、、オーディオアンプの、バランス接続についても理解せねば。

オーディオアンプ「TA-A1ES」生産完了(希望小売価格231,000円(税込))

TA-A1ES

↑惜しまれつつも、生産完了となっている、ソニーのオーディオアンプ「TA-A1ES」。当店でも展示していたが、名機であることから、引き続き、シアタールームにコレクションとして展示することにした。。。

TA-A1ESの背面パネル

↑実は、TA-A1ESは、「バランス入力対応」なのだ。

この手のハイエンドオーディオでは、バランス入力対応は、フツー。珍しくもない。特に、業務用では、フツーというより標準仕様。TA-A1ESでは、3ピンXLR端子が使用されている。

XLR端子のピンアサイン (いつもお世話になってる、オヤイデ電気さんより)

ピンアサインは、「HOT、COLD、シールド(GND)」(片chあたり)

4.4mmバランス端子は、両chで、L+、Lー、R+、R-と、表記こそ違うが、正相、逆相という点では同じ信号(厳密には、信号レベルは異なるが・・・)

ということで、電気的には、接続できる。
物理的に端子の種類が異なるため、あとは、「変換」ケーブルを用意すれば、いける!?

GND問題は、、、アンバラが解決

いけそうで、実は、GND問題があるのだ。
XLR側では、シールド(GND)があるが、ウォークマン側の4.4mmバランス端子側には、GNDがないっ!
※他社の4.4mmバランス端子では、根元の5極目をGNDとしているものもあるが、ウォークマン、、、ソニーでは、5極目はオープン(未接続)になっている。
機器同士では、信号の基準となるGNDをそろえるため、双方を接続するが、そもそも、ウォークマン側では、GNDがない!
※イヤホンヘッドホン接続専用端子なので、GNDはなくても問題ないんだが。
今回は、イレギュラーな、オーディオアンプとの接続だから、GNDが必要!なにより、GND未接続の場合、機器を傷めることもあるし。

で、、、バランス端子の反対側にある、アンバランス端子。これは、L、R、-(GND)というピンアサイン。おおお、GNDがあるじゃないかっ!これを使えば、無問題じゃないかっ!

ふと思い出した、そういや、Brise Audioさんのポタアンでは、同じような接続してたじゃないかっ!
これ見て、なんか、安心したよ^^;

ってことで、特殊変換な仕事をしてくれる、カスタムケーブルを用意しよう!

ところで、、、

市販のとあるアダプター。
同様の働きをし、出力は、4.4mmバランスジャックが用意されてる。
加えて、さらに、4.4mmバランスプラグ-XLR×2変換ケーブルが必要。

世の中、オーディオ製品はいろんなものが存在するもので。変換ケーブルではなく、同じような働きをする、アダプター的なものもあるが、、、2万円オーバーと、たけぇんだもん^^;

カスタムケーブルは、プロにまかせよう、そうしよう!

・ウォークマンのバランス端子から、信号をとりだし、、、
・ウォークマンのアンバランス端子から、GNDをとりだし、、、
・L、R それぞれの3ピンXLR端子に、まとめる。
・アンプからは、少し離れた、手元でウォークマンを操作できるように、長めのケーブルで。

部品さえそろえれば、自作できるだろうけど、やっぱり、プロにかっこよく作ってもらいたい。

当ブログではお馴染みの、E4UAさんに、お願いしてみよう!

4.4mm5極バランスプラグ+特殊3.5mm1極(GND)プラグ→3ピンXLR×2 変換ケーブル

↑こんなんできました!

3ピンXLR。L、R判別できるよう、色分けしてくれてるのも、うれしい。

予算に応じて、使用するパーツもご提案いただき、、、ケーブル長は2mにしてもらった。

特殊3.5mm1極プラグは、先端を切除後、保護キャップまで施した、細やかな仕事っぷり。さすが、プロ。

E4UAさん曰く、手持ちのPHA-2Aでは、バランス、アンバラ同時接続だと、アンバラが優先されるとのこと。
ウォークマンの場合は、バランスが優先される仕様だが、他メーカーのDAPを接続したりと、将来の可能性も考慮して、アンバランスプラグは、↑このとおり、必要なGNDのみの1極プラグにカスタムしてもらってる。これも、ご提案いただいた。なにより、同じ仕様のものを製作経験があるとのことで、ますます安心。(世の中似たようなことを考える方もいらっしゃるもので・・・^^)

接続して、試聴してみよう

アンバランスプラグは、保持する先端がないため、脱けやすいが、バランスプラグの保持力とケーブルの圧力で、問題なし。

↑キラーン。なんか、かっけー(笑)

TA-A1ESと、ウォークマンNW-WM1ZM2を、バランス接続

バイナルプロセッサーなどなどを、ON/OFFして、しばし、楽しむ。。。
なんか、不思議な感覚だ。ウォークマン自慢の効果は、イヤホンヘッドホンでしか楽しめないものと思っていたが。スピーカーで楽しめるようになるとは。デジタル接続(ウォークマン→USB→USB DAC(TA-ZH1ES)→TA-A1ES)とは、また、ひと味違う。どっちが音質がいいとかいうのは、ナンセンス。味わいだよ。どっちも最高よ。

バランス対応のウォークマン全機種で、音出し確認し、問題無し。

ご興味ある方、お試しできるので、愛機持参で、どうぞ。

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