<実機レビュー>上位モデルといえるほどの進化。装着性アップ、音質もアップ、使い勝手向上、電池持ち強化、LE対応「LinkBuds Open」
LinkBuds Open(穴あき完全ワイヤレス)ブラック/ホワイト
ソニーストア価格29,700円(税込)
10月11日(金)発売
>ソニーストア
いやいや・・・。
LinkBudsオーナーとしては、もう、なんというか。なんか、「しっぽ」みたいなの付いただけの、マイナーチェンジだから、今回はスルーできると思っていたら・・・。フルモデルチェンジなのか?完全上位モデルなのか?と、外観からは想像できないほどの変貌。
まずは、「穴あき」完全ワイヤレスイヤホンとは?
ソニー独自の「穴があいたドライバー」を採用し、その穴のおかげで、耳を塞がないから、外音がそのまま聞こえる。
マイクを搭載したりする必要がなく、シンプルな構造で、外音取り込みが可能。
逆に言えば、構造上、常に外音が聞こえるため、ノイキャン機能もない。つけっぱなしで、ながら聴き専用イヤホン。
では、先代比、激変ポイントを、まずは、箇条書きしてみる。
・音質向上
・バッテリー持ち向上
・クイック充電性能向上
・ケース、本体マグネット化による大幅使い勝手向上
・本体、ケースともに、滑りづらくなり取り回し向上
・装着感アップ
・LE Audio(LC3コーデック)対応で、遅延激減。
・タップ操作の感度最適化で、食べてるときの誤反応激減(個人的見解^^;)
Xperia 1 Ⅵに次いで、お世話になっているソニー製品である「LinkBuds」。だからこそわかる、「細かすぎて伝わらない」かもしれない点も含めて(汗、見ていってみよう。
外観
↑カラーは、ブラックとホワイト。ホワイトのほうは、大理石調の模様あり。
付属品は、短いType-Cケーブルのみ。サポーターは、1サイズですべての耳に合う設計のため、別サイズの付属はなし。
↑高級感すら漂うケース外観
↑ケース背面に、Type-C端子と、イヤホン本体をケース収納時に、超長押しによるBluetoothペアリングモードになるボタン。誤操作防止用に、かなり小さく押しづらい設計。
↑ちょっと不思議な見た目。。。
↑サポーターは、本体をごそっと覆うように装着する。シリコン素材のこのサポーターのおかげで、イヤホン取り回し時には、全く滑ることがなく、着脱時にポロっと落とす心配も大幅軽減だ。
↑本当に、穴開いてるんだよねー。充電用接点は2つ。先代など、多くの機種が3点なんだが。違いは不明。
ソニーロゴの左の黒いのは、いわゆる近接センサーで、耳からの着脱を認識して、音楽を一時停止したり、自動電源オフしたりする。
音質と遅延
残念ながら、LDACは、先代同様、非対応。音質がイイに越したことはないが、イヤホンの性質上、AACどまりでいいという判断だろう。先代では、その音質自体、LDACにしてもしょうがないだろうなぁと感じており、AACでも不満はなかった。
が、、、今回、、、
ソニー独自開発の新11mmリング型ドライバーユニット、WF-1000XM5に採用された統合プロセッサーV2を搭載することで、先代より、大幅に高音質化に成功!(リング型ドライバーユニット、、、先代は12mmだったが、小型化しつつ、高音質化ってことだ)。先代では、穴あきドライバー自体すごい技術だし、音質的にも十分がんばってる。と思ってたが、一気にここまで音質向上するとは。特に、中低域が単純によく出るようになっており、この音を聞くと、先代の音が、すっかすかと感じてしまうほど。これなら、十分、音楽も楽しめる!
続いて、遅延。
↑こちらでも、LE Audio絡みで、遅延について、触れているが。
そもそも、先代同様、LinkBuds Openは、LDAC非対応で、SBC、AACまで。そして、先代からの進化点として、その「LE Audio(LC3コーデック)」に対応したのだ!これで、遅延を気にすることなく、ゲームができる。
よく聞く話なんだが、、、スマホでゲームしてるとき、、、音を周りに聞かれないように、イヤホンでやりがち。が、そもそも、没頭してしまうゲームで、さらにイヤホンまでしてると、まわりの状況がわからなくなる。そこで、外音が自然に聞こえてくる、LinkBudsを使う。でも、遅延があるから、LE Audioに対応してほしい。と。店長野田もそのひとりです。
ということで、LE Audioで、早速、スマホゲームプレイ!
OK!遅延気にならん!
が、やはり、LE Audioでは、マルチポイント接続ができなくなるため、PCとスマホを頻繁に切り替えるような使い方などをする場合は、これまでどおり、Classic Audio(AAC)接続するべきだろう。Classic Audio←→LE Audioの切り替えは、再ペアリングが必要なので、現実的じゃない。
装着性
そもそも、耳穴にイヤーピースを突っ込んでない時点で、自然。
新フィッティングサポーターにより、装着性は、さらに、自然&安定。
今回の新LinkBudsイヤホン2モデルの最大の特長「フィッティングサポーター」。本体をすっぽり覆うようにセットし、「しっぽ」は、中は空洞で、やわらかめ。このほどよいやわらかさの「しっぽ」が、ポイントだ!耳の形状、サイズに応じて、「しっぽ」がいいアンバイで、折れたり、または、根元orさきっぽで、耳へひっかかる。
さらに、シリコンによるグリップ感が、イヤホン脱着時にすべりどめになり、「ポロっと落下」しづらくしてくれる。
使い勝手
↑ケースがホールド性がよくなり、フタが、マグネット式となったことで、片手でも開閉できる。
先代の充電ケースは、丸みを帯びていて、少し滑りやすい。また、ボタンプッシュ式のフタのため、片手操作は難しかった。
新旧、フタを開けた状態を見てみると、先代LinkBudsのほうは、イヤホン本体をツメ固定させる仕様。長く使っていると、ツメ固定力が弱まり、充電ができてなかったり。今や、マグネット式が多く採用されているんだが・・・。
一方、LinkBuds Openは、見ての通り、なんにもない。そう、フタ同様、イヤホン本体もマグネット固定式になったのだ。
↑このとおり、放り込めば、それで、充電接触不良も起きない。これは、便利だ。
↑丸みを帯びた本体部が、シリコン製フィッティングサポーターに覆われることで、イヤホンの脱着時、ケースから出し入れする際、指でつまんでも滑らなくなった。ポロっと落下の可能性が激減だ。
そして、、、冒頭の箇条書きの最後の、、、
「タップ操作の感度最適化で、食べてるときの誤反応激減」
これ、使ってる人じゃないと、何言ってんだかわからないんだろうけど。いや、オーナーさんでもわからないかもしれない。「細かすぎて伝わらない」
先代LinkBudsは、お昼ご飯なんか食べてるときに、ガシガシと咀嚼してる(噛んでる)と、「ワイドエリアタップ」が、勘違いして、タップしてると誤反応していた。まぁ、噛み方の強さ次第とは思うんだけど。
一方、LinkBuds Openは、ほぼこの誤反応がない。きっと、ソニーの開発者さんも、ご飯食べてるときに、気づいたに違いない。改善したんだろう。そうだそうだ。※あくまで、個人的見解です。。。
その他
ながら使いすることが多いだけに、ついつい、長時間使用してしまうが、
先代LinkBuds:5.5時間+12時間=合計17.5時間。急速充電10分充電60分再生
LinkBuds Open:8時間+14時間=合計22時間。急速充電3分充電60分再生
と、先代より大幅にバッテリー持ち向上している。これは、まじで、ありがたい。特に、本体の、2.5時間差は、とてつもなくでかい!
・IPX4相当の防滴
・左、右どちらかでの、片耳使用操作可能
・本体タップだけでなく、耳周辺タップによる操作「ワイドエリアタップ」対応
・AI技術を活用した高精度ボイスピックアップテクノロジーによる「高性能な通話品質」
・8台まで可能な、マルチペアリング
・「Auto Switch」対応。対応イヤホンをケースからの出し入れをするだけで、イヤホン/ワイヤレススピーカー間での再生機器の切り替えが可能
・イヤホンをつけたまま、会話ができる「スピーク・トゥ・チャット」機能。会話を認識し、音楽再生一時停止。
・「ハローヘッドホン」で、音量などを、音声コントロール
・周囲の騒音レベルに合わせて自動で再生音量を調整する「アダプティブボリュームコントロール」
・豊富な、着せ替えアクセサリー
まとめ
LinkBudsシリーズの主流は、LinkBuds S~LinkBuds Fitなんだろうけど、、、そこは、初代LinkBudsの系譜である「LinkBuds Open」だよ。なにげに、大幅に進化を遂げている。
音質、マグネット対応、滑りづらい。いやぁ、ほんと、よくこの3点を確実に改善してくれたもんだ。
LinkBudsファンよ、買い換えも検討すべしよ!そして、、、ながら使いメインな人は、是非、検討すべし!
追記
本日10月2日(水)に、バージョン1.2.0 ソフトウエアアップデートが配信開始された。
内容は以下のとおり
・Auto Switchに対応
・Auto Playに対応
・Quick AccessがEye Naviに対応
・LE Audio 有線接続で、Google Fast Pairに対応
・新しいGoogleの「デバイスを探す」に対応(Classic Audio専用接続時のみ)
初回出荷時、バージョン1.2.0でなければ、手元に届き次第、バージョンアップが必要になる。
ちなみに、Androidで40分、iOSでは、60分、バージョンアップには時間がかかるとのこと。