日本上陸の音楽ストリーミングサービス「Qobuz」を、ウォークマン「NW-WM1ZM2」で、「Amazon Music」と比較した。

待望の、ハイレゾストリーミングサービスの「Qobuz(コバズ)」が、日本上陸したのが、昨年10月末。
当初予定より1年少々遅れての、アジアでは、初のサービスイン。
世界展開のサービスとしては、実は、老舗。個人的にも日本でのサービス開始を心待ちにしていた。早速、1ヶ月の無料トライアル期間を利用し、現在では、本契約会員となって、楽しませてもらってる。
日本では既に、二大ハイレゾストリーミングサービスとして、amazon/Appleがある。その一方の、amazon musicを契約している店長野田としては、Qobuzと比較せずにはいられない!
Qobuzとは
すでに、ファイルウェブさん他、あちこちで、レビューされているので、ここでは、簡単に。
Qobuzは、フランス発のハイレゾストリーミング・ダウンロードプラットフォーム。
2021年には、オンキヨーの音楽ストア、e-onkyo musicを買収している。

- ソロ 1アカウント 月額1,480円(年間15,360円/月額換算1,280円)
- デュオ 2アカウント 月額1,980円(年間20,160円/月額換算1,680円)
- ファミリー 6アカウント 月額2,480円(年間24,960円/月額換算2,080円)
現在、3プラン(月額、年払い)を提供中。二大ハイレゾストリーミングサービスと金額比較すると、少々お高い。
ストリーミング品質は、44.1kHz/16bit~最大でPCM 192kHz/24bitというのがウリ。「最低でもCDクオリティ」というのはうれしいね。高音質サービスということだ。
ブラウザ、PCアプリ、スマホアプリで、楽しめるが、共通して、
「ディスカバリー(曲を見つける)」
「マガジン(情報発信読み物)」
「ライブラリ(自分のお気に入り曲)」
「検索」
で構成されている。
ディスカバリーは、ヒットチャート、ユーザーが作ったプレイリスト、デビュー間もない、Qobuzおすすめなどが掲載。データ集計だけでなく、手間暇かかったチョイスが、音楽好きの心をくすぐる。なんかイイ曲探したいなぁってときには、重宝してる。

マガジンは、これこそ手間暇かかった、音楽系の読み物で、アーティストインタビューや、Qobuz対応機器の紹介といった、ハードソフトかかわらず、がっつり音楽に浸れる読み物を提供。
ライブラリは、自分のお気に入り曲が表示されるが、プレイリスト、アーティスト、曲、アルバム、ジャンルで、フィルターをかけることができ、探しやすい。
唯一難ありと感じるのが、検索機能。海外アーティスト名を、カタカナ、英字で検索すると、結果が違ったりするのが少々ストレス。
そして、、、これはもう、日本参入後発サービスの宿命と言えるのが、邦楽の物足りなさだ。
日本サービス開始が、当初より1年遅れたのも、各邦楽曲の契約が遅れたことが原因と聞いている。もちろん、日々、契約楽曲は増えてるそうなので、こればかりは、待つしかないんだが。。。個人的にはサザンオールスターズが聴けないのはキツイ。
比較用機器:ウォークマン「NW-WM1ZM2」

フラッグシップウォークマン「NW-WM1ZM2」ソニーストア価格440,000円(税込)
2022年3月25日発売
>当ブログ記事まとめページ(がっつり実機レビュー含め、総記事40以上)
発売から3年が過ぎたが、未だ、賞レース常連。つまり、イイ音するのよ!!!!
が、、、当時のSOCとしては、音質最優先としたことで、処理速度が少々モノ足りない。
そのため、少々処理が重めの「amazon musicアプリ」では、かなり動きがもっさりし、ストレスハンパない。
ということで、Qobuzアプリの動作チェックするには、「NW-WM1ZM2」がいいんじゃないかと。当ブログ読者には、そのオーナーさんも多いはずだしね。
QobuzアプリのUIをチェック

↑スマホアプリは、ざっくり、4つの画面構成。シンプルで使いやすい。
そして、、、ある意味、このスマホアプリ最大の長所が、、、「軽い」!
なにぜ、ウォークマンNW-WM1ZM2でも、スクロール操作が、スムーズ!!!!
対して、「amazon music」アプリでは、、、もうカクカクして、ストレス。耐えかねて、Apple Musicへ移ったという声も聞く。
これだけでも、「Qobuz」を試す価値は大いにある!!!
音質

やはり、手持ちの購入楽曲と比較したいじゃない!
3サービス 同じ楽曲を揃えられるもので、個人的再生回数が多くて、比較試聴しやすい・・・ってことで、緑黄色社会の「花になって」をチョイス。
結果は予想付いてるので、amazon music→Qobuz→購入楽曲の順で、聴いてみた。
amazon musicを聴いて、Qobuzを聴いてみると・・・。音場が広く、また、高域の伸びに、すぐ気づく。今は亡き、mora qualitasを聴いたときに近い気がする。比較曲は、元々、それほど低域成分が多くはないものの、amazon musicでは、それでも、少々モノ足りなく感じる。また、この曲は、音数が多いが、全体的に解像感不足を感じられ、べちゃっという印象を持つ。完全に、Qobuzに軍配。
デジタルストリーミングサービスだから、どこも同じでしょ?と言われることも少なくないが、比較してみると、はっきりと違いはわかる。
そして、、、購入楽曲。Qobuzより、さらに、解像感、クリア感が、増した印象だ。これも、わかりやすい。
とまぁ、予想通りの結果。
mora qualitasがなくなってからは、amazon musicと、購入楽曲での音楽鑑賞スタイルに。両者の音質に差がありすぎるのを感じていたから、Qobuzの存在は非常にありがたい!
まとめ
まずは、1ヶ月の無料トライアルを試してみるべし。トライアルサービスにありがちだが、クレカ登録が必須で、無料期間が過ぎると、自動課金がスタートする。Googleカレンダーにでも、無料期間最終日を入れておくことをおすすめする。
金額は、、、上記のとおり。amazon musicや、Apple Musicよりは、お高い。
音質、アプリの軽さ&使いやすさ、邦楽はまだモノ足りない、洋楽は十分。
そして、、、ダウンロードストアもあり、楽曲の購入も可能だが、購入楽曲はダウンロードせずに、ストリーミングして聴くという面白い機能もあるようだ。
そして、据え置きオーディオ好きにはたまらないのが、様々なオーディオ機器に対応している点。ヒジョーに魅力だ。Qobuz対応のネットワークプレーヤーなどが、いろいろなメーカーから販売開始されている。また、RoonやAudirvanaなどの音楽プレーヤーソフトも、Qobuz対応。それぞれ、ハード、ソフトで、Qobuzにログインすることで、シームレスに再生できるというのも、Qobuzならでは。
日本では、動画と違い、まだまだ少ない音楽サブスク。選択肢が増えるのはありがたい。